11月3日(火)祝日、京都・円山公園において、憲法集会IN京都が開催されました。とかくかた苦しい憲法をもっと身近なものへと、9条の会に参加してから数々の企画を提案してきましたが、今回は「9条京都トレイル・大アピール大会」。日頃から「9条を守ろう」というアクションを積み重ねている個人、団体に呼びかけて初めての試みです。プレ企画のコマサクバンド(中学校の先生二人のオヤジバンド)は、「君とこの国と教育基本法」や「翼をください」他数曲を歌い品格、ハーモニーともに☆☆☆。9条の会の専属に認定される気配。憲法学者、上田勝美先生の講演などのあと、いよいよアピール大会です。9組のエントリー。9の字の秒針計や、合図の鐘(あの軽井沢に日帰りできてくださったミナミさんが墨染めの僧衣をまとって砂張りという大きな鉢をたたいてくださったのです)などの工夫も楽しくまた、佐々木酒造さんから吟醸酒「9条」、先斗町「山とみ」さんからお食事券など参加賞もくじ引きでゲット。とにかく朝日・京都各紙に翌日取り上げられる成果となり、発案者としては達成感のある取り組みでした。忙しい中、たびたび集まってワイワイと議論を重ねた結果です。

さて、その間カトリーヌ夫妻は九州・四国を取材旅行。ほんとに毎度毎度メールで宿の手配やなにやら・・・。「わたしは忙しいのよ」と思わずパソコンに向かって声をだしていました。英語で返事をしなければならないのですから。しかし、4日に再会し、再び美山へ「一緒に行って」と言われると断れなくて、今回はレンタカーでイブさんの運転とのことで豊中のSさんを誘いました。藍染作家の新道さんを元々紹介してくれたひとです。19年前一緒にヨーロッパ旅行をし、カトリーヌたちのシャンピニーにあった素敵な家にも行ったことがあり、再会をとても楽しみにしていました。またまた快晴。9時JR二条駅でピックアップしてもらい、周山街道を北へ向かいます。11時美山、北村着。庭の柿の実も心なし赤みを増したよう。すっかり仲良くなった新道さんとカトリーヌ。Sさんとわたしはのんびり散歩。里の秋を満喫。ランチは先日休みだった近くの蕎麦屋「もりしげ」。20年前はアユ釣り客のみでしたが、この日は囲炉裏の煙に覆われた客席はキャンセル待ち状態。板場との仕切りに新道さんの板染めのれんが掛かるところなど、美山保存会の仲良しぶりにほのぼのします。
午後は陽のあたる縁側で、旅から持ち帰った藍染についてレクチャーを受けるカトリーヌ。わたしは勝手知った新道家の台所でお茶係り。ドクターシンドウの染め見本帳は貴重で残部無しと聞くと、なおさら欲しくなり、その愛らしい型染めや絞り模様に見入ります。4時近く、ようやく質問事項完了のカトリーヌと新道さんの日仏ガチンコ講義が終わりました。うーん手仕事というのは、幾世代を経ても人びとを感動させるものなのですね。各地で集めたボロを握りしめたカトリーヌの審美眼も改めて感服です。そのあと無人の家の物干し竿に藍染め木綿を掛けてバシャ、本のための写真です。二人ともグラフィックを学んだという共通点があり、スタイリストとして「あ・うん」の呼吸で手伝いました。京都に帰り、870(はなれ)で夕食。ファイナルデイナーです。なんと「アサコ、これあなたに」と何やら丸めて手渡されたのはこのたび来日したとき着ていて、「わたしも着たい」と思っていた「ア・ラ・ボンヌ・ルノメ製」ワンピース。もちろんデザインはカトリーヌ。荷物が多すぎて入らなくなったとしたらラッキーです。
18日間長い滞在でした。清潔で快適、ロケーションも見事なコテージを紹介できたことも幸いでした。イブさんともども何度も感謝の言葉を言ってくれました。さらに友情も深まった気がします。6日離日、わたしはレッスンで東京へ。見送ることは出来ませんでしたがメールで無事パリに着いたとありました。目まぐるしい秋でした。
さて、21日からは京都展。これから追い込み。ぜひ烏丸御池駅・コンコースへおでかけください。

コマサク バンド

新道家の幟も秋空にはためいて

ボロ

日向ぼっこのイブさん

講義中

新道弘之・染め見本帳

美しい

FRIENDLYな秋 B
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