暖冬の予報は外れて氷冬、寒さがつづきます。寒くて巣ご
もり中でも、インターネットのおかげで瞬時に異国からEメールが写真の添付と共に送られてきます。外へ出かけずに世界旅行をしている気分。スエーデンのウプサラに住むリンダール家はこの冬もセカンドハウスのあるダーラナで新年を過ごし、ここ数年では珍しい大雪に遭ったそうで、その光景を何枚も送ってくれました。誘われながらもまだ訪れたことのない森の中のログハウス。母屋の周りに小さな小屋が幾つかあるとのこと。夏には周辺の森でベリー摘みが日課となる豊かな自然。10年くらい前の冬、パリの里美さんとウプサラで落ち合って、真冬のダーラナ地方を旅しました。まだその時リンダール家は別荘を持っていなくて、途中から私たちに合流してシリアン湖畔の村々を車で巡り、、スエーデンを代表する19世紀の画家「カール・ラーション」が妻カーリンと7人のこどもたちと暮らしていた家(財団が夏期のみミュージアムを運営)も訪ねました。

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プライベート・レイクと呼びたいほどの可愛い湖の畔にある家は彼の描く絵の中にも見ることができ、アンチークな雰囲気。手の届きそうなところに浮かぶ小島の雪景色に魅せられました。冬期はクローズと思ってあきらめていたのですが、最後にもう一度ガラス窓から中をのぞくと、家の中に人影。「レッスンしていて気づかなかった。どうぞおはいりください」と、夢のようなお招き。ひ孫のカーリンさんは音楽家。ご主人や友人たちとカルテットで演奏中だったのです。おかげでラーションの描いたそのままの家の内部見学を生演奏のBGMつきで鑑賞できました。夢見ごこちでウプサラへ帰るころには早い夕焼け。屋根に雪をのせた、まるで絵のようなかわいい二階家の細い煙突から、ゆらゆらと煙が立ち昇り、それは一枚のグリーティングカードのように忘れられない一シーンとなりました。スエーデンの冬というと思い出す心あたたまるおもてなしと、絵のように美しい情景です。

こちらはオーストラリア、夏です。アルパカの親子がお散歩中。送ってくれたのは「源氏物語」の英訳で世界的に著名なロイヤル・タイラーさん。奥さまと二人でアルパカを飼っています。20数頭?ファミリーのように名前をつけているのですが、この子たちのnameは?一昨年、平安神宮近くで催したギャラリー展におそろいで来てくださいました。丁度「源氏物語千年紀」であったことが幸いでした。今この時にも地球のあちこちに居てくれる友人・知人たちに想いを馳せ、日本も含めてどの国も穏やかな日々であることを願っています。  asako

リンダール家のセカンドハウス

北から南から