猛烈な暑さがひと晩で消え去って、信じられないほどの爽やかさとなりました。まだまだ油断はできませんが、つかの間の晩夏に「夏の想い出」を振り返ってみましょう。この夏のベストoneは藍染めのワンピース!美山で藍染めをする新道さんが、初夏に松ヶ崎に新築されたお洒落なお宅でギャラリー展。ずっと憧れていた絞り染めの浴衣地を求めました。デザインをして寺町のボタン屋さんの奥さんに仕立てていただき猛暑の中、出来あがりました。着て見せたくて友達のKさんに美山までドライブしてもらったら、新道さんが喜ぶこと!喜ぶこと!洋服に仕立てたひとが今までいなかったようです。世界で一枚きりのサマードレスとなりました。

夏の想い出 2013

お盆の終わる頃、中京にある町家のギャラリー「堺町画廊」で『野菜展』。大原野や京北、大原などで農業を営む若者たちがオーナー。薄い紫と生なりのストライプがまるで藍染めのような「ゼブラなす」や「ヨジなす」は四時に起きて収穫するから・・、など珍しいお野菜と採れたて新鮮が売りで生産者の顔が見られる市でした。ついでに気になっていた『八百一』さんへ寄ってみます。東洞院六角上がるにあるとびきりスマートスーパーの三階、屋上はレストランと「六角農園」。街のど真ん中に畑があり、ふちをまるで田んぼの畦のような草が伸びて、小川が流れるしつらへはまるで里山。オクラとまあるい賀茂なすが大きく背伸びして、たわわに実をつけています。まわりのマンションから見下ろされながらも、虫の声も聞こえなんとも風情のある風景です。ちなみに同行した「京都検定1級」のO先生は、「六角農園」を知らなかったようで感激してくれましたが、ついでに東洞院通りは江戸時代に北向きの一方通行が制定されて、日本で最初の一方通行通りだったと教えてくれました。
そして里帰り中の里美さんに逢いました。絵本作家の由縁で子どもを対象とした原画展を開くため、いつも夏休みになってしまいます。今年は徳島の山の中にある「相生森林美術館」で9月1日まで開催中。お話の会は10日(土)に催されたのですが、帰省の始るラッシュであることと、補習があったので断念。24日に滋賀の近代美術館で「お人形を創る会」に合わせてランデブー。夕刻、JR石山駅で待ち合わせ琵琶湖畔の大津プリンスホテル36階でディナー。暮れて行く湖畔の夕景を眺めながら、取り寄せた新刊に添える手描きのカードを依頼していたので受け取りました。幾つかスタンプを作って押し、その上にカラーペンで色を塗るこだわり。限定ですが本をお求めの方にプレゼントいたします。この夏も「大垣」で畑仕事をつづける里美さんのお母さんから夏野菜をどっさりといただきました。そのお母さんもモデルとなっている「ハナちゃんのトマト」が可愛いですよ。
ところで今、里美さんはアラビア語に夢中とか。近々ヨルダンに行く為に、パリ生まれのアラブ人たちと机を並べて勉強中。とっても追いつかなくてと言うけれど、きっとスワヒリ語を学んでいた時のように、アパルトマンのトイレには、あの右から書くアラビア文字がぎっしり貼られていることでしょう。
食事中にレストランの方が教えてくれたのは遠くに見える花火。今年琵琶湖で最終となる「守山」の花火だそうです。音は聞こえないけれど、湖を借景に美しいものを見ることができ、二人とも非日常のひとときを過ごせて幸せでした。
今週は35℃を超える日は無いようですが、猛暑のあと疲れに注意をして過ごしましょう。お元気で。


2013/8/26 asako





手描きのカード

里美さんの新刊本

美山からの
帰り途・花背にて
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