2014 師走

今年も押し詰まってきました。せわしない日々ながら、師走の京都らしい宵を二夜過ごしました。17日は鞍馬口にある老舗の料亭「畑かく」。その奥座敷で八角の囲炉裏を囲んだのは、わが尊敬、敬愛する諸兄たち。この秋で「9条の会」の実務を私が辞したことを受けて、慰労会兼忘年会を開いてくださったのです。「季節労働者です」と言いながらこの5年、「5・3憲法ウォーク・コンテスト実行委員」に取り組んできました。しかしレッスンを含めたアンジュのことと家事・雑事をこなし乍らの活動には限界を感じていました。私の卒業宣言に「充分!良くやった」とねぎらってくれた7人ですから、引退に少々責任を感じてはいましたが、嬉しい集いとなりました。7人は「姉妹都市のタペストリー応援団」も結成していてくれて、なにかと心強い方々です。ぼたん鍋を囲み、美味しいお酒と楽しい話題に、炭火と一緒に笑いも弾けるひとときでした。返礼に「流れ編みのマフラー」を編んで差し上げたので、外に出ると雪が舞っていて、早速みなさん首に巻いて「あったか~い!」と初雪の舞う夜空を見上げてくれました。もちろん二次会へと流れ、そこでも熱く語り合ったのです。

鞍馬口「畑かく」のぼたん鍋 白みそ仕立て

ウプサラのリンダール美代子さんが
作って送ってくださった天使のベビーたち

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21日は南座で「顔見世」。40年京都に暮らしていて初体験というのも不思議なことですが、ご縁が無かったのでしょう。もちろん看板の「まねき」は毎年11月末には話題となって、新聞にも飽きずに載りますし、四条通を通ればいやでも目につく冬の風物詩。今年はひょんなことから友人に誘われて出かけました。おかみさん同伴の舞妓さんも二人居て会場は華やいでいます。舞台の美しさ、歌舞伎の所作に無駄のないこと、そして衣装のアーティスティックなこと。夕刻4時半から開始。幕間のお弁当は友人が頼んでおいてくれて、和風の「「幕の内」と想像していたら、お向かいのレストラン「菊水」の洋風弁当であったのも思いがけなく喜びます。9時近くまで全てに見とれ魅了されました。病みつきとなる予感がしていましたが、多分来年も観たいと思っています。とびきりの観劇に興奮冷めやらぬ二人は、お馴染み赤くて丸い千鳥柄の提灯が、寒風に揺れる先斗町を北に上がり、川べりの静かなBARでくつろぎ乾杯!せわしなかった一年の疲れが癒されていく一夜となりました。
毎年歳を重ねるごとに忙しさが増すというのは困りものです。一日のエネルギーが若い頃より衰えているのは仕方ないことと思うのですが、来年こそは余裕のある日々をと願っています。今年も不定期更新にお付き合いくださりありがとうございました。みなさまお元気でどうぞ良いお年を。
  asako 2014・12・25