ボヘミヤ地方の田園

その後、バスは南へ向かいボヘミヤ地方を目指してGO!幹線道路に出ると、ガイドさんは持参のスマホ?でチェコにゆかりの音楽を、まるでDJのように聞かせてくれたのです。スメタナの「わが祖国」、ドヴォルザークの「新世界」、そしてベートーベンの「田園」をかけながら、ゆっくりおやすみなさい・・ってカッコイイではありませんか。中世の宿場町であった「テルチ」が目的ですが、田舎道に入るとラベンダー畑のなだらかな丘陵地となり、のどかな田園地帯です。ガイドブックを見て、長いこと憧れていたテルチが近づきます。街の門をくぐると石畳の広場となり、まるで映画の書き割りのようにパステルカラーの中世が出現してきます。かって皇妃エリザベートや戦の隊列が通り過ぎたと思うと、漂う空気感も半端ではありません。
広場に面したレストランのテント席でランチタイムのあと自由散策。時間を決めて再集合は、広場のはずれにある小さなホテルのカフェ。これも紹介されていたケーキが目当てです。その前にニットの撮影をしたく、アシスタントと場所を探して家並みの裏へと曲がります。なんと鴨たちが親し気に寄って来る池があり、遠景に持参のサマーセーターと同じ家があるので絶好の撮影ポイントです。セーターに紐を通して、同行のMさんにも手伝っていただき、パチリ!!
静かな裏通りを興味深く歩いてホテルのカフェへ。大きくないスペースなのに、お客さんが絶えません。ケーキを幾つも大箱に入れて帰る方が羨ましい・・。ところでお目当てのケーキは紅いベリー。あまり甘くなくて美味しい!みんな大満足!情報って大事と実感。街並みといい忘れられない場所となりました。帰りのバスの中では初参加のI さんが、持参されたコカリナを吹いてくださって、ミニコンサート。知られざる一面が明らかになり、ツアー仲間の輪が縮まりました。

植樹祭のあとで・・

初夏のアンジュツアー

 
  プラハ b +テルチ                        

葡萄畑とトロヤ城 はるか遠くにプラハ市内を望む

テルチの街並み


大きなウツギ

6月11日(土) 10:30から行われる植樹祭に参加のため、北にある植物園に向かいます。ブルタヴァ川を渡り少し丘を登ると、小ぶりでお城とは思えぬ貴族の館のようなトロヤ城があり、向かいには動物園。川沿いにあるので、かって洪水の折に動物たちが流されたこともあるとか・・。バスを下りて民家の間の樹々に覆われた小道を上がると植物園です。バスは入れぬけれど、カーブして遠回りになる車道を避けて、初日と同じガイドさんが選んでくれたのは、しんどいながら素敵な近道でした。
日本より大振りのウツギも白い花弁を広げて満開!山の中腹にある植物園には「日本庭園」もあり、以前植樹の「紅梅」に寄り添うように今回は「白梅」が記念樹です。小雨のパラつく中、式典は進み、門川市長さんが植樹のあと、国際化推進室の副室長さんから手招きされて、私もスコップで土をかけました。チェコにいるとは思えない緑の空間でしたが、庭園のはずれからは遠くプラハの街も見渡せて、眼下には斜面に葡萄畑と、トロヤ城の幾何学的な西洋庭園も望めます。アヤメ科の数種も丈が高く、初めて見る花もあり、目移りのする気持ちの良い植物園でした。

テルチの街角

ユダヤ地区の墓所近く

カフカの家

ユダヤ地区のシナゴーグ

ケーキの美味しいホテル・ツェレリンのカフェ

街の裏手にある池

この夜は式典の一つとしてプラハのカレル大学と京都の立命館大学の合唱コンサートがあったのですが、テルチが以外と遠いところのようで、諦めていましたから、ホテルに戻ってから各自自由行動。私と数人はガイドのS氏とお別れのデイナーの前に、前回も行けなかったユダヤ地区を案内していただき、歴史のむごさを再認識させられました。2回目のプラハはまだまだ奥が深いと感じ、またの機会があることを願い3泊4日を終えたのです。   つづく

見たこともない黄色い花

顔のレリーフが壁に

7月に入り暑くなりました。みなさま無理をせず体調に気をつけてすごしましょう。

2016・7・2  asako