はつ春

クリケット練習場にて
パキスタンの選手

一度ホテルへ戻り、撮るべきセーターなどとカメラを背負って、まずは12階の部屋から見下ろした北側の住宅街を探検。ホテルの部屋が北か南に向いているかと、初めてのホテルの廊下を歩くときには期待をしますけれど、前夜着いたときは夜でしたから「クリケット競技場」側でなく、ちょっと残念と思ったものの、翌朝カーテンを開けてみれば、落ち着いたビクトリア地区の邸宅街が見渡せて、多分南側であったなら、こちら側の探検を想いつかなかったことでしょう。
トラムの走る通りを北へ曲がると、イギリスの植民地であった名残のお屋敷街です。どの家も樹々が繁り、花を咲かせています。17番地の標識のあるお洒落な門扉に掛けてブルー系の「お散歩マダムのベスト」をカシャッ。厚かましくもひと気の無い路地へ入り込めば、なんとレモンの木!Mさん制作の「フクロウのセーター」をカシャッ。ホテル西側に広がるフイッツロイ公園へ行けば、芝生に落下したジャカランダが敷き詰められていて、思わず花の色がマッチする「クレマチスと天使のセーター」を広げてカシャッ。丈高い南国の樹々が繁る広大な公園の一隅には滝もあり、ガーデンの創設者、初代ガーデナー・フイッツロイ邸もアジサイに囲まれています。南の通り沿いに近いところには、キャプテン・クックの家。18世紀に活躍した海軍士官が両親と住んでいたイギリス・ヨークシャーの家が、1934年のビクトリア州100祭記念にメルボルン市に寄贈され、ガーデン内に移築。家庭菜園も再現されていて、興味深い野外博物館でした。
まだまだクリケット競技場には人の波が絶えませんが、午前のロケの締めくくりに、競技場脇の邸宅街へ戻ると、気になっていた黒いお洒落なドアノブに「アリスのカーディガン」を掛けてみます。すると中からドアが開いて「なに?」と、我ら不審者に問います。あれこれ事情をのべていると、「見せて」と言ってカーディガンを眺め、すこし笑顔になって「どうぞ!」と言いながらドアを閉めてくれました。撮り終えたあと、中にいる素敵なマダムに「サンキュー」と声を掛けて失礼しました。静かにドアをお借りしてのつもりが、ヒヤッ。その後も緑の生垣で「アナベルのセーター」を撮ったり、随分枚数を数えたので、ホテルへ戻ります。荷物を置き、ひと息ついてから、あらためて身軽になって午後は列車で郊外の終点を目指します。

目の前のJolimont駅は多分日頃は無人と思うけど、試合があるからでしょう、国鉄?の職員さんが数人いて、目的地までの行き方を教えてくれました。先ずは一つ目のFlinders streetまで行って乗り換えのようです。南の海岸にあるSandringham。いったいどのような所でしょう。ランチにシーフードが目的ですが・・。列車は小さな街の幾つかで停車し、落ち着いた住宅街の様子を眺めながら30分で終点。小雨模様にもかかわらず海岸に行ってみると、砂浜で遊ぶひとたちもいて、やはり夏なのですね。駅のまわりの街はこじんまりとしていて人影もまばら、駅にいた職員さんたちの話から期待していたレストランは,この日オーストラリアが休日ということもありクローズ!仕方なしに入ったチャイナ風のお店はお洒落で、予想に反してポークスープの美味しかったこと。帰りの車中は昼寝タイムとなりました。
メルボルンの中心であるフリンダース・ストリート駅まで戻り、いよいよ市内を歩きます。ループという市内を走るトラム(路面電車)やメトロ・バスなどは無料。カードをチャージすればひと駅向こうのジョリモント駅からも便利なことです。駅前のフェデレーションスクエアにある大画面では、まだクリケットの中継。午後の雑踏の中をクリスマスの装飾も楽しみながら歩きます。夏のクリスマスって、いかがなものかと思っていたけれど、そんなに暑くないこともあり、意外と馴染んでいます。

2017年も早や10日を過ぎました。世の中の災難が一切無である日々が理想ですが、せめてそれに近い、多事多難ではない一年であることを心より願っています。
6度目の酉年、健康を気づかいながら楽しく過ごしたく思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

88階から見下ろしたフリンダース ストリート駅

オリンピック公園の西か、ら市内のスカイラインを望む

デグレーヴス通りはカフ通り

フィッツロイ公園の赤い花!!

イギリスから移築された「キャプテン・クックの家」

ジャカランダの花

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タペストリー・グアダラハラより

18世紀の居間

南半球へ Ⅰ

新鮮やさいたっぷり!

クリケット協会の前にもジャカランダ

駅前のフェデレーションスクエア
大画面ではクリケット試合の中継
右手のビルはスカイタワー

昨年末、25日の深夜に関空から飛び立ち、タイのバンコックを経由してオーストラリアのメルボルンまで行って来ました。この秋刊行予定の本のために、幾つかサマーを含めたニットの撮影がしたかったのです。冬に南半球という発想をふくらませて浮かんできた「メルボルン」は、世界で一番住みたい街のNO1に選ばれたことがあると後日知りました。
同行してくれたのは、1級建築士のMさん。「オーストラリアには行ったことがないので・・」と、お誘いに快諾を得てのふたり旅です。旅行の手配を依頼した「日通旅行」によるホテル提示の中からチョイスしたプルマンHは、街中から少し離れた公園などの緑地帯にあるようで、翌朝「朝食レストラン」の窓に広がる緑の光景に喜びました。3泊の滞在を利便性より快適さを優先させたのですが、なんとトラムの駅と列車の駅が目の前という好立地! 窓の外を早くから急ぎ足のひとが多いと思い、朝食後に列車の跨線橋を渡ってついて行くと、なんとそこには地図でも見ていた「クリケット競技場」。この日はパキスタンとの試合があるようです。日本では想像も出来ないほどの人気を実感しました。競技場はオリンピック・パーク内にあり、その傍らには高級な住宅地。さっそく邸宅街を歩いていると、なんと!ジャカランダ!!青紫の大好きな花が咲き、丁度満開のシーズンだったのですね。うかつにも想像もしていなくて、突然の出会いに大感激!たしかに南米や南アフリカに多いのですから、ニュージーランドやオーストラリアも夏には咲くのでした。

ヤラ川沿いの遊歩道

リバーサイドの夜景

クリケット競技場

スワンストン大通りのクリスマス

Mさんの情報による「有名なカフェ通り」へ。メルボルンはカフェの多い街と聞いてはいましたが、なんと細いDegraves st.は真ん中に左右の店のテーブルとイスが並び、まるでカフェ天国!
次はヤラ川を渡ってスカイタワー。ふたりとも高い所ファン。88階まで上がり、メルボルンの街を360度俯瞰します。遠くに丘が見えるくらいでさすがに広々。シドニーほど大きくはないし、水辺にヨットハーバーがひしめいてもいなくて、頃合いの街のようです。ではディナーにしましょう。川沿いの高層オフィスビルの1階はレストランになっていて、どこでもより取り見取り。テラス席のある「LUDLOW」に決めました。そこへ来てくれたのはウェートレスさん。「日本の方ですか?」って、あなたも?あまり見かけないそうで喜んでくれました。途切れなく行き交う人々を眺めながら、OGワインと野菜タップリのOG料理で夜は更けてゆきました。  つづく 


2017/1/12   asako


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貴婦人のカフェタイム?

メルボルンの象徴的「フリンダース・ストリート」駅

フイッツロイ公園内

ヴィクトリア地区の家

プルマンホテルのロビー