12月2日にはパリから里帰り中の
絵本作家・市川里美さんが来てくれました。
私はエストニア・キヒヌ島で求めた手織りの
スカートを・・。

初冬から年の瀬

安野光雅館を借景に・・

人気投票・タペストリー部門の1位は右端の「プラハ」
京都の姉妹都市コーナーにて

小型タペストリー「舞妓さん」シリーズも始めました

京都というより全国でも有名な料亭『和久傳』は、かって峰山で料理旅館を営んでいた老舗ですが、丹後ちりめんが先細りとなり、京都へ出て来られて紫野で料亭を開かれ、話題となって支店もあちこちに出店し、もうすっかり京都の顔のような存在です。その『和久傳』が故郷への恩返しと考えたのが、以前から食品工場もある、久美浜近くの高台に広がる森の中に、「安野光雅館」を造ることでした。設計は安藤忠雄氏。役者の揃った新名所を訪ねます。
ベテランのバスガイドさんによれば、丹後など山陰地方は「お弁当を忘れても傘忘れるな」という言い伝えがあるほどど、忠告を受けての行程でした。しかしもう終わっていると思っていた紅葉も道中の山々を彩り、風もなく穏やかな小春日和のありがたい一日となりました。
ミュージアムは黒く塗られた木造二階建てのシンプルなもの。展示のテーマは「洛中洛外」。開館へ向けての新作ばかりです。見慣れた光景が安野ワールドで描かれ、それぞれに添えられたコメントも安野さんらしい言葉づかいでした。
ランチは別棟の洋館。暖炉から立ち昇るケムリの香りが初冬です。地元の新米をかまどで炊いたご飯の美味しいこと。器に盛られた「穂紫蘇入りちりめん」が絶妙で、それだけでもご飯が進みます。採れ立てのお野菜のサラダと「乱切りブリに辛み大根のせ」の美味しいこと。和久傳さんらしい丸麩せんべい二枚に挟まれたアイスクリームも和のスイーツとして絶品でした。お土産も手にしたあと、裏手のまだ整っていないお庭で、森を想像しながらの散策ものどかなひとときとなりました。ちょっと遠いけれど渋滞にも会わず、途中の「道の駅」も楽しんで、17:30山科帰着、大満足の一日となりました。

23日でレッスンは終了し、本日でアトリエも仕事納めです。毎日、本当にバタバタと慌ただしい日々ですが、しばらく冬休み。また新しい年には夢のあるデザインを生み出せるよう、休養をしながら過ごします。

東北は吹雪いているとのこと、寒くなりました。お体に気をつけて良いお年をお迎えください。
   

    asako   2017・12・26

全員が自作のニットを
着ていて、ちょっと壮観!

今年も暮れようとしています。この一年があっという間すぎて、年の瀬の慌ただしさに呆然としています。

11月の1日から5日まで開催した「ニットアート展」は、9月10日に刊行した『ラブリーニット100デザイン』の出版記念展でもありました。会場の京都文化博物館の5Fフロアは広々としていて、京都では他の場所が考えられないほどのロケーション。
10月30日の搬入には、いつも手伝ってくれる京都クラスの方々に、東京クラスからも Y さんが馳せ参じてくださり、しかも朝早い新幹線で、会場へ一番乗りというその心意気がありがたかったです。旧知の建築家・Sさんが大工さんを引き連れてこられ、大掛かりな搬入仕事です。24枚のタペストリーと東京・京都両クラスの生徒作品に加えて、アンジュのアトリエ作品も含め111点のニットたちの壮観であったこと・・。

展示会はレッスンクラスで仕上げた作品の発表の場であり、いつもは出会えぬ他のクラスの方々の作品から学ぶ場であり、また会期中に会場のお当番をすることで交流の場でもありました。また今回は種々のメディアに告知されたり、京都新聞での取材が前日に市民版に取り上げられて、ショップ時代からの懐かしい方々のご高覧もありました。
作品にはタイトルと作者名が小さなパネルに表示されているのですが、それぞれ記名された方のデザイン・制作されたものと思われた折には、「いえデザインは全て私がいたしました」と申し上げながら会場を見渡せば、なんという数のデザインを手掛けたことかと、われながら唖然としてしまうこともしばしばでした。

会場では人気投票も実施し、2018年のアンジュオリジナルカレンダーを賞品といたしたところ、多くの方々が応募をされて、そこにメッセージを書いてくださる方もいて、アンケートの集計に心が躍りました。結局27
名の皆さまに後日カレンダーをお送りし、生徒のご友人も多かったのですが、お礼の言葉を葉書で送ってくださる方もいて、喜びが伝わるものばかりでした。遠来のお客さまの中で栃木と東京・八王子から見えたお二人は、1月から東京クラスへ、名古屋からのお二人を含め五名の方が京都クラスへ参加されることになりました。皆さんたくさんの作品を観て、また『100デザイン』に刺激されてアンジュの仲間となられたのが嬉しいです。

12月20日(水)
友人たちとの忘年会。
久しぶりにウオーターキャンドルを
灯して宴の夜は更けてゆきました。

・・・・・・・

奈良・キッコリーさんのアレンジメント

12月2日(土)はアンジュのバス旅。丹後半島の久美浜近くに6月からオープンしている「和久傳の森」へ向かいます。集合はam9:30、京都銀行・山科支店を南へ少し下がったところ。神戸や奈良・滋賀、もちろん京都の生徒も含めて28名と、いつも海外旅行のお世話になっている日通旅行のU氏。京都クラスの半分近くが参加という初めての日帰り修学旅行です。名神高速・京都南インターが近いので五条バイパスから入ります。京都縦貫道が出来たので丹後への日帰りが可能になりました。

11月28日(火)には久々のワンデーオープン。アプローチに看板を出して、常には生徒のみとしているアトリエの扉を開けます。丁度「楓」が紅葉していてグッドタイミング!ドアを開けた途端に、なだれ込んでいらしたのは友人夫妻。以前からアンジュのニットをゲットしたいと呟いていらしたけれど本物だったのですね。もう一人見慣れぬ方と欲しいものが重なって、一瞬奪い合い?のような光景も。友人夫人はベストなど三枚も・・。いつかレッスンに通いたいという山科の方はカーディガンを選ばれました。
次から次へと押し寄せられて、ランチタイムでほっと一息。午後も開始時間まで門扉の外で待っていてくれる方たち。あまり寒くない日で助かりました。
アンジュは1979年の3月にOPEN以来、ランチタイムをクローズし、8月の一か月も休むというヨーロッパのスタイルを貫いて来ましたが、ONとOFFをはっきりさせることは心身への負担を軽減して、息の長い仕事となると学んだからです。実際、このことが徹底されて、もう40年近くを経て来られたのだと実感しています。ワンデーオープンに来られたレッスン希望者にも、アンジュの雰囲気を味わっていただくことが出来ました。