西脇市・タマキ ニイメ

11月19日(木)から始まる「出版記念・ニットアート展」に向けて目の回るような日々です。でもちょっと時間を作ってホームページの更新をさせていただきたく思います。先月末、「忙中閑あり」ではないけれど、アンジュの好奇心いっぱい旅が好きな方たちとGo To トラベルというものをしてきました。旅に出かけるのは、3月にポルトガル・モロッコから帰って以来のことです。コロナ禍で縮こまっていた心と体をほぐしたく出かけたのですが、やっぱり「旅って楽しい!」という結論が出ました。先ずは京都・大阪から乗り込んだのは11名、+添乗員で12名。24人乗りの中型バスですから、ソーシャル・デイスタンスもOK。
中国道を西へ向かいます。兵庫県・西脇市にある酒米・山田錦の里でランチのあと織物工場を訪ねます。玉木新雌(タマキ ニイメ)さんが古い播州織の織機をよみがえらせて、新しい感覚でストールやスカートなどをデザインして全国各地で展開されているので、ご存じの方もいるでしょう。もう何年も前から気になっていたフアッション創造の地です。しばらく外国への旅は望めないので、佳き日本を旅しようと考えていて目的地として選ばせていただきました。
工場見学は事前予約が必要です。バスはもう紅葉し始めた西脇の街を抜け、川沿いに建つお洒落な工場に到着。入口はショ-ルームのようなショップです。まずは元エンジニア(今も?)だったというT氏に案内されて一階を見学。ガシャガシャという織機のリズミカルな音に囲まれながら染め糸が織物に仕上げられていく様子を見ます。コーン巻のスペアも重ねられてお洒落!30分の予定がグーンと延びましたが、一隅でネットショップ用の撮影現場も見られたり、興味深いひとときでした。もちろんショップでのお買いものタイムは必須。デパートの催事などで迷っていたスカート、ついにゲットです。柔らかい感触の短めストールやマスクも工場直結ですから良いお土産となりました。糸という共通の仕事場に親しみを感じ、若いスタッフが礼儀正しくお洒落な雰囲気で応対してくれるのも明るい未来を感じ、良き訪問でありました。

同日・夕刻 東京駅・八重洲口あたりから西空を

近づく展示会

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6日は今年最後の東京レッスンで上京。まだ新幹線は空いています。サラリーマンはやはりリモートされているのでしょうか。久しぶりにに銀座でランチと思って目当てのお店に行くとクローズ。シャッターのお店もあちこちにあり、コロナの殺傷力は強烈のようです。ではどこへ、と歩いていると、大好きな「マリアージュ・フレール」の新しいカフェレストランが見えます。すずらん通りにある銀座本店につぐ2号店のよう。12時、まだ誰も居ない店内に案内されてすがすがしい。二階席から通りを行き交う人が見えます。毎日のように京都クラスでは、レッスンのテイータイムでお出ししている「マルコポーロ」がポットで置かれ、なんともお洒落なサンドイッチといただきました。

そして青山へ向かいます。今年から年6回となった東京クラス、これも息長く続けるための方策。でも東京クラスの方々は素直に受け入れてくださって、私の年齢的なもので仕方ないと思われているのかも知れません。不明な点はメールなどでやり取りして、まだリモートまでは行かない所がアンジュらしくもあります。いつも1・2点新作を携えて出かけるので、ひとしきりご注文などを伺ってからレッスン開始。楽しくてあっという間に2時間が過ぎて行きます。この頃は帰りも早く、18時前には東京駅を出て京都へ20時頃着くので、日帰りも苦になりません。もともと旅が好きで良かった、と思うことの一つです。

マリアージュ フレールのメゾン・ド・テにて
至福のランチタイム

さあ展示会へもうひと頑張り。「3・11を想う」のタペストリー10作目を仕上げているところです。2021年の「オリジナル ニット カレンダー」も展示会場で販売いたします。
「出版記念 ニットアート展」へぜひお出かけください。


またコロナの感染者が増加してきました。インフルとのダブル感染も心配です。どうぞ充分注意をして過ごしましょう。
寒くなりました。どうぞお元気で。

asako  2020・11・12

工場内にて

糸巻の芯となるコーンも
おしゃれ

魅力的なショップ

いつのまにか初冬の風情となりました。京都の紅葉もここ数年で一番早いのではないでしょうか。わが家の花ミズキややシデザクラも真っ赤に染まり、陽が差すと輝く様子に見とれてしまいます。昨日、所用で出かけた岡崎辺りも見事な紅葉なのに、人影の少ない見慣れぬ光景でした。

その後「日本のへそ」といわれる公園も近く、もちろん寄ります。私は子どもたちが小さい頃にドライブで来たことがあり懐かしい。北緯35度・東経135度の標準点です。もうメタセコイヤも黄色く色づいていました。さてそこから明石大橋に向かい、淡路島の南端まで行って温泉旅館「うめ丸」で一泊、鯛づくしの夕食に満ぷく!薄曇りの日でしたから、願っていたようなサンセットは見られませんでしたが、鳴門大橋の辺りの夕景は美しかったです。
翌日は快晴!ゆっくり出発して高速道路ではなく地道を洲本まで走り、玉ねぎなどの淡路島名物を両手に山陽道を大阪へ。そして京都へと戻りました。淡路島では修学旅生も多く、宿も結構な人でしたから、キャンペーンは功を奏しているのかもしれません。しかし油断は禁物。寒くなってインフルとのダブル感染は避けたいものです。

アンジュの庭で見上げた秋日和

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11月6日の富士山 ちょっと冠雪

日本のへそ公園

1960年代の織機

うず潮の鳴門大橋

色づきはじめたメタセコイア