12日(土)三連休の真ん中、早めに高速に乗ろうと8時発。朝食はまたどこかでと、アバウトなスタートです。鹿教湯(かけゆ)温泉を目指して山中へ。これといったカフェにも出会わず、峠の茶店のような所でクルミ柚餅子を繋ぎにいただきました。山を下って温泉街を通り抜け、以前にも通ったことのある高所にある絶景橋をトンネルをくぐりながら幾つか渡ります。緑の山あいも美しいけれど、前回は紅葉の時期でしたから、それは息をのむような美しさでした。
あっという間に松本市内。やはり素通りできません。昨年も走っているので、今年は再開発された市内もスムーズに「開運堂」に到着。和菓子の幾つかをチョイスし、パン屋さんとのコラボをTVで拝見していたので尋ねると「スイーツ」と教えてくださいました。その前に、昨年は先を急いでいたので寄れなかった町を歩きます。雑貨屋さんはどこもレベルが高く、松本民芸のお店も長年変わりなく素敵。
少し歩くと、松本在住の木工家・三谷龍二さんのお店へ。しかし同じ木工でも雰囲気が違います。現在のオーナーに伺うと、移転された場所を教えてくださいました。行ってみると、なんだか見覚えのある飴屋さんの横に昭和の香りのする外観、三谷さんらしいシンプルなショップがありました。「10cm」という店名は変わらず、木工作品とシンプルな衣類が少し、身の回りの小ものなど、若い方たちが訪れています。きっとSNSなどで松本で外せないショップなのだと思います。
では教えていただいたパン屋さんへ行きましょう。少し郊外、賑わっています。ここでも焼きたてパンをチョイスしてカフェのようなイートインコーナーでブランチ。二日つづけて同じようなパターンとなりましたが、地元の方々の集まるパン屋さんは確かです。ちなみに「開運堂」さんとのコラボあんパンは、もう終了とのことでした。
午後は早くに高速にと思っていたのに、安曇野の看板を見たら行かないわけにはいきません。いつもとは違う南方面から、アルプスの山裾を走る山岳道路に入り北へ向かっていると「安曇野ワイナリー」。オシャレな道の駅風です。ガラス瓶入りのブルーベリーのジュースを求め、夏季補習(後半)に来られた方たちと、信州の爽やかな空気もいただけたのです。
あちこち立ち寄って、やはりきょうとには夜9時着でしたが、心配したほど高速も混み合わず、楽しかった3拍4日を終えることができました。この小旅行がなければ、9月半ばまでつづく猛暑を乗り切ることは出来なかったでしょう。Mさんに心より感謝しています。
8月11日(金)、朝7:30にホテルをスタート。軽井沢でモーニング!祝日で空いている国道18号を小諸経由で軽井沢に向かいます。20代のころには東京から夏になると出かけていた避暑地ですが、近年は人出の多さに敬遠していました。東京から新幹線で70分であれば、それは気軽に出かけられますね。
そんな賑わいから少しでも距離をおきたく、早朝狙いでしたが、約40分ほどで到着してみると、旧軽井沢の入口にあるカフェレストランは超人気のようでもう行列。とりあえずパーキングして「万平ホテル」を目指します。旧軽の象徴ともいえるテニスコート脇から森の中の小道を歩きますが、なんとなくひっそり、想い出にあるホテルにたどり着いてみれば「ただ今改装中」、うっかりしていました。私たちの他にも引き返し組がいます。なんでも調べてからですね。
しかしそこから旧軽井沢のメインストリートの外れにある「茜屋珈琲店」へ。まだオープンしたてなのか、今どきの若い人には向かないのか、一番客のようでした。そしていわゆるモーニングというものはなく、オリジナルのレアチーズケーキのみ。小さいけれど美味しかったです。では軽井沢銀座といわれるショッピングストリートを歩きましょう。Mさんは軽井沢が初めてということで、ワクワクしていてとっても嬉しそう。ジグザグにお店を覗いてまわります。懐かしい「中山ジャム」の店でジャムを、雑貨店ではふたりとも衣服まわりの品々をゲット!オリジナルのモダンな陶器のお店にも寄り、そして銀座・松屋の地下にも入っているパンの「浅野屋」へ。ここで焼きたてのパンを幾つか買います。
その後、今回の目的のひとつ、花の画家・橋本不二子さんのギャラリーへ。本通りの一本東の通りにありました。長年「花のカレンダー」は、12ヵ月眺められる花に惹かれてアンジュでも必需品。いつの頃だか渋谷・東急本店のある文化村のギャラリーで個展を拝見したことがあり、その後。御代田にあるメルシャンワイナリーのギャラリーでニット展を開催したとき、どこかで案内を見て、ご友人と観に来てくださったことがあります。以来、個展のたびにDMが送られて来るのでコレクションとして壁面を飾っています。ギャラリーのスタッフさんによれば、88歳になられた今でも毎日絵を描いていらっしゃるとのこと。お元気そうで良かった。

稲倉の棚田

気を取り直して走っていると右手に矢印発見。ハーブ園のようです。そういえば、この日はまだ一枚もニットの写真を撮っていません(前日は望月温泉への山中で二枚撮影)。広いパーキングに駐車して、カメラとニットを持参しながら見上げる所にあるカフェ「ラ・テール」へ。ここが素晴らしかった!薔薇の花は終わったようだけど、奔放に伸びた枝がテラスを取り巻いて、高原の風と遊んでいます。涼しいテラスでブルーベリーのパフェをいただくと、幸せいっぱい。風に吹かれる心地良さって、忘れていた感覚です。「夢ハーベスト農場」には広い敷地に350種以上のハーブが植えられ、南に下がる斜面には1万株のラベンダー畑。もう盛りはすぎているようですが、摘み取り体験もできます。ぜひ体験してみましょう。
スタッフさんに「ガーデンのどこかで撮影をさせていただけますか?」と問うと「どうぞ」即答をいただきました。限られた30本を摘み取り、ラベンダーの香に包まれながら、北側の丈高いハーブ畑でロケハン。薄紫色の花のそばにテーブルセットがあり、味わいあるガーデンチェアにMさん制作のサマーカーディガンを掛けてカシャッ。なんとも夏らしくかわいい写真が撮れたようです。
その後、小諸市街をを経て上田に向かいながら「稲倉の棚田」にもちょっと寄ります。江戸時代に開田されたもので「棚田100選」にも選ばれていますが、6~7世紀の横穴式古墳もあり、長い歴史の延長線上にある緑の光景に見とれました。
上田市内に戻り、上田城横も通ります。真田昌幸により築城され歴史に翻弄されて400余年、今なお市民に愛される憩いの場のようです。この夜も居酒屋へ。「みすず飴」本舗(上田が本店)の近くで程よく賑わうお店を見つけました。軽井沢と浅間山の麓の美しい景観に乾杯!

ようやく猛暑にも翳りが出来てきました。そうでなくては体が持ちません。レッスンクラスでも
コロナや肺炎に罹患した方もいて、危険な暑さに免疫力を奪われてしまったのですね。
彼岸花の咲かないお彼岸です。残暑も相変わらずでしょう。どうぞ無理をせずお過ごしください。
私の初エッセイ本は、ただ今ラストスパート中で!11月に催す展示会のDMと2024年カレンダーの
制作と並走の混乱した日々、成果を見ていただけるよう頑張ります。どうぞよろしく。
asako  2023・9・23

木工家・三谷龍二さんの
ショップ「10cm」

ラベンダー畑で

松本市内の雑貨店

見晴台から妙義山を望む

想い出の信州 Ⅱ

車に戻ってから陶器屋さんで勧められた「見晴台」へ行きましょう。テニスコートの裏手から山道を登ります。歩いている人も多いけれど結構な距離です。峠のようなところに到着。群馬県との県境かも知れません。茶店などありますが、木々の中を10分ほど登ると視界が開けました。山並みの向こうにノコギリのようにギザギザの妙義山が見えます。風が涼しい。東屋で持参した焼きたてパンをいただきます。やはり小ぶりのチーズケーキだけではエネルギーにならないと判断。ランチを兼ねたブランチは美味しかったです。
ふたたび山を下り、私の知っている軽井沢を巡りながらドライブ。別荘地の中を走り、垣根のない緑に囲まれてたたずむ独特の軽井沢風景を堪能して、雲場の池も懐かしい。
休日で人出も増してきた軽井沢と別れ、上田に帰る途中を楽しみましょう。今回はホテルを軽井沢に取らず、少し離れているけれど上田をチョイス。リーズナブルで2泊連泊も良き選択でした。国道18号よりひとつ浅間山に近い浅間スカイラインを走ります。快晴の気もちの良い日。日常から開放されMさんとルンルンなドライブ。行き当たりばったりに気まま旅。おっと右手に何やら素敵なホテルです。ちょっと行ってお茶でもしましょうか。ドライブウエーを登って行くと、オシャレな外観のホテル、広いガーデンには今はやりのグランピング施設もあります。ドアボーイがにこやかに出迎えてくれました。しかし「ティールームはご宿泊のお客さまのみのご使用で申し訳ありません」。戻りながらMさんがさっそくググルと一泊18万円二人で36万円!!!びっくり、それは失礼いたしました。でも怖いもの知らずでエントランスまで行ってみることが出来て面白かったです。

安曇野・常念岳を眺めて・・・

茜屋珈琲店でのモーニング
ブルーベリジャムを乗せた
レアチーズケーキ

ブルーベリのパフェ
小諸・夢ハーベスト農場

旧軽井沢・テニスコート近くで

橋本不二子さんのギャラリー

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