FRIENDLYな秋  A

28日、9時すぎメルシャン美術館へ。ここは初日の朝にデイスプレー。高い脚立にのって、こわごわタペストリーを吊り下げます。階段をのぼった正面に、新しいできたばかりの「TASHA’S GARDEN]を。10時なんとか形がととのった頃、3年前のメルシャンで出会ったUさんがきてくださいました。展示会の良さのひとつは普段会えない方との再会がかなうことです。追分在住の画家、橋本不二子さんも編みもののすきなお友だちと来てくださいましたし、やはり追分に別荘のある女子美の先輩イラストレーター・川村みづえさんもご主人と・・・。前橋のTさんは昨年広島にも行ってくださり、今回もアンジュのニットをコレクションに加えてくださいました。
驚いたのは京都からAM7:30の新幹線に乗って来たという80をちょっと越えられたMさん。日帰りです。ご近所のおかきやさんの包みをキャリーバックから10も取り出して、来られたみなさまへ、と母のような気づかいに言葉もありません。快晴の軽井沢で後日(11月3日)9条の会でのことなど打ち合わせがてらお送りして、遠路来訪のお礼を申し上げると、「いえ、芸術家というものは自分のことばかり考えて仕事をされるけど、先生は世界のこと(9条活動のこと)も考えてくださってありがたいことです。この展示会に来てみたかった」と言われました。僧職にある目上の方から身に余るお言葉と尽きぬ好奇心に頭が下がりました。

東京クラスのウエハラさんはバッグひとつの身軽さ。たった一時間ですものね。マサキさんは車で・・・。この夜はデイナーに小諸近くの高台にある「アトリエ・ド・フロマージュ」。東京にもレストランのあるチーズ屋さん。真っ暗な下界の明かりを眺めながら非日常的なひとときです。XSIVに泊まって2日目も快晴。
浅間山を見上げて、マサキさんのミニクッション制作をサポート。風に樹の葉が舞ってきて、室内のレッスンとは大違い。背中に当たる陽もぽかぽかと心地よく、オオヤさん、カトウさん、ハットリさんも加わりアウトドアのランチ。小倉のババさんの来訪も予期せぬ感動。本当にみなさん遠くからありがとうございました。わたしはタナベさんに後を託して帰りましたが、このあとも、東京や京都から訪ねていただいた方も多く、お目にかかれなく残念でした。深くお礼申し上げます。最終日、雪が舞い、浅間も白く薄化粧とか。今年は寒い冬になるのでしょうか?
軽井沢から戻った翌朝、風邪もよう。耳鼻科で検査してもらうとインフルではなくほっとしました。気をつけましょう。お元気で。

                                       
10月27日、東京駅近くOAZO(オアゾ)の丸善前でタナベさんと待ち合わせ。ランチのあと長野新幹線で軽井沢へ。横川のトンネルあたりから温度がすこし下がるのが分かります。浅間山も紅葉し、乗り換えた「しなの鉄道」の沿線も真っ赤。期待通りのジャストシーズン。御代田で下車、タクシーで浅間山の麓にあるペンション「野ばら」へ。遮るもののない見晴らしの良いロケーション。インターネットで探した一夜の宿です。東京から移住して13年というご夫妻の作り上げた欧風スタイルのリビングには、もちろん薪のストーブ。夕食までに付近を散歩していたら、黄葉並木の林道にたくさんの栗。ななかまどやドウダンつつじは真っ赤っか。逆光のススキも晩秋らしい趣きです。食後、燃える暖炉にゆっくり心も温まり、翌日早朝からの飾り付けに備えて早目の就寝。

ペンション・野ばら

タナベさんとオーナー夫人

メルシャン美術館

タペストリー
TASHA’S
GARDEN

ヨーロッパの窓辺

夕暮れの浅間山

・戻る