春の足音


京都駅八条口からプリンセスラインバスに乗ってノンストップで博物館のある東山七条へ。こんな裏ワザご存じですか?数年前から四条河原町あたりで気になっていた赤いバス。京女(京都女子大)のスクールバスと思い込んでいたら、レッスンにこられるSさんは元京都女子大学付属校の教師。誰でも乗れるバスであると教えてくれました。本数は少ないし、とってもシンプルな三路線のみ、上手に使うとラッキー!この日、京女前から四条までノンストップで乗客は私一人。満員の市バスを追い越すかっこ良さ、路線バスの貸し切りってはじめてです。
22日は午後から府民ホールへ。淵田先生からのご招待。‘京都ブラームスオーケストラ演奏会`
-ウィーン・ピアノ五重奏団メンバーを迎えてー。先生は70歳をすぎても、日課のような愛宕山登山の合間にチエロのレッスンも続けていらして頭が下がります。
府民ホール・アルテイーも久しぶり。先生が仲間入りされている楽団の縁者たちらしく、礼儀ただしい観客ばかり。60人のハーモニーも素晴らしく良き音楽のひとときでした。楽屋へボルドー色の花束をもって伺うと、「やあー来てくれてたの?」と喜んでくださいました。あとから、「ラストステージのつもりでした。」と、お便りをいただき、寄せていただいて良かった。

2月28日   石井麻子

♪今朝、ウグイスの初鳴きをききました。

あたたかい2月でしたね。おかげで休日にはあちこち出かけて文化的な時間をすごすことができました。
京都国立博物館では「京都御所ゆかりの至宝展」。何十年ぶりかの博物館です。ヨーロッパなどのミュージアムにくらべて博物館や美術館は、とても日本人的、そしてデパートなどの催事と同列的集合と感じていて、その人ごみの仲間入りをずっと避けてきたのですが、いろいろなめぐり合わせのご縁で思いきって出かけました。江戸時代のモダンな襖絵に目をみはりましたし、十二単衣の織柄と染色の技に感動しました。でも、やはり連れ合って来られたおばさんたちのおしゃべりはどげんかせんと・・・。
この冬、雪がふったのはたった一日。このまま春になりそうですが、京滋には「比良八講の荒れじまい」と言う謂われがあります。春を待つ心に足踏みさせる、多分に農業暦ではありますが今年は比良山からの吹き下ろしもあるのかないのか、温暖化は言い伝えすら無視するような傍若無人ぶり。季節は暦どうりがいいですね。
クリスマス・ローズも庭のあちこちで咲き始めました。数年前から通りがかりの若いおじさんが、我が家の庭に興味をもって時々立ち寄られるのですが、植物に対して造詣が深く教えられることもしばしば。その彼が昨年の秋に来られた帰り際、「このあたりにライラックがあるといいですね。」とポストわきの空間を指して言うのです。そう言われればライラックはアンジュ・ガーデンに似合いそう。このごろ良く行く千本・出水のT花店で依頼しておいたら、さっそく170CMの背丈もある若木を届けてくださいました。毎日POSTへ近づくたびに見上げていて、こころなしか芽がふくらみ背ものびた気がしています。春は駆け足かもしれません。
30周年の催しに向けて忙しい日々ですが、木々の芽ぶきや成長を目の当たりにするたび、アニバーサリーが春であることに感謝しています。次回は18日から始まるアニバーサリー・フェアーについてお知らせいたします。お元気で。

植物園の葉ボタン 

プリンセスラインバス

山科川のカワセミ

スノードロップ

庭のクリスマスローズ

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