7月の最終日、ようやく梅雨明けの気配。庭の水やり仕事がパス出来て楽ではありましたが、稲のことなど心配です。植物園の緑たちはいかがかと訪れたので、夏のガーデンを巡りましょう。北山通りから入って南の正門へ抜けるまで、四季折々五感を楽しませてくれる京都のオアシスです。ひと気の無い夏の昼下がり、緑の木々は枝を伸ばし、花たちは夏色を纏って元気はつらつ。植物園をスルーすると、心は晴ればれリフレッシュ。自然の力は偉大ですね。

数日前、夕暮れどきに寺町御池からアミダくじのように西南に向かっていたら、堺町六角のあたりで「ホイト ホイト」のお祭り声が聴こえてきました。なんと(西御座)のお神輿行列。錦市場のお神輿とはきいていたけれど、まさか細い錦通りを練るとは。それも輿丁たちカキテの長い列にお祭りフリークたちも嬉しそうに付いて歩いています。丁度、大丸の北側で休憩。「錦」のハッピをパチリ。
この日は「あとの祭り」の日、帰りがけに八坂神社の前を通りかかると、すでに深夜行われる石段下の三神輿ぞろいを待つフリークたちの姿。みんな祇園祭りが大好きなのですね。ひと月つづいた祇園祭りは31日、疫神社での夏越祭で幕を閉じます。毎年、お墓参りの帰りがけに手を合わせますが、今年はタイミング良く「茅の輪くぐり」の列に並んで茅をいただき、歩きながら丸く輪にして《厄除けリース》を作りました。京都は通りがかりに祭事に出会える夢のような街です。

大刈込みのやわらかなカーブと欅の伸びやかさ。水蓮池もまどろみ、ジニアの群生、ハスのキュートさ、カンナのエネルギッシュ感。マメ科のエンジュは枝垂れて見事。植物園は夏のひと幕めでしょうか。閉園時間を延長しているので、遅がけもgoodです。

一学期が終わりました。4月のセレモニーの頃には、まだ五里霧中。きっと楽しくなるとは思っていましたが、「先生、もっと早くアカデミーになっていても良かった」と言われる方も多く、予想以上の効果的なチエンジであったと実感できます。全員でひとつの課題に取り組むという、そのような環境を整えられたことが幸いでした。楽しく美しいニットを編みだす好奇心を持ち合わせ、どのクラスも穏やかでフレンドリー。秋の展示会用DM撮影を8月上旬に・・・。15個ほど集まったミニクッションたちをどこへ連れて行こうかと思案中です。
オープンギャラリーの初日に神戸から来られたAさん、秋クラスから参加です。ホームページを見ていて山科までなんて感激。こうして、アンジュの仲間がまたひとり。遠く青森からDVDのご注文も受けました。さあ、アートの秋に向かって、夏休みの間に力を蓄えましょう。母の介護で渡欧は無理なこと、でも気分転換の1泊旅行を企画し、ワクワクしています。8月末の更新で、そのお話ができるでしょう。みなさまも、暑いのか寒いのか、予測不能な夏ですがご自愛ください。どうぞ、お元気で。
                                          2009・7・31   石井麻子

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夏 雑 感