うだるような暑さがつづきます。熱中症がとりざたされていますが、いかがお過ごしですか。この夏一番の喜びは、パリの里美さんが「佐川美術館」でのおよそ2ヶ月間にわたる原画展のために帰国していて、一緒に過ごす時間を持てることです。7月14日、ときおり梅雨の激しい雨に打たれる日、琵琶湖畔にある水に囲まれた美しいミュージアムで再会。イギリス在住のバーナデット・ワッツさんとの二人展ですが、ワッツさんは来日されていないので、その分も引き受けて記念対談やらワークショップなど、盛りだくさんのスケジュール。この日も山積みの自著が積み上げられた部屋でサインに励む里美さん。大垣の家から大きなバッグに人形やら、ぬいぐるみの犬たちを連れてきて絵を描き彩色。「ウワー、ステキ!」誰もが幸せになりそうなおまけの絵がついたサインです。会場も今までで一番きちんとしていて、里美さんの世界が魅力的に展示されているので友人としても誇らしいものでした。20日にはアンジュに来てくれて、丁度レッスン中のクラスの方たちとティータイム。夕刻から京都の街に出て、里美さんのお眼鏡にかなう店をご案内。世界中を知っていて、なおかつレベルの高い審美眼の持ち主です。どこでも良くなく短時間に効率良く回らねばなりません。烏丸・丸太町を下がった「SAB]さんではオーナーのMさんと3人でおしゃれ談義。冷茶と小さなかわいい水羊羹をいただきながらパリのことなど共通の話題に盛り上がり、一つ目をクリア。次はやはりはずせない三条通りでしょう。以前から気になっていた「45」というブテイックへお邪魔します。ナチュラルな素材とシンプルなデザイン。里美さんの目が輝いたと思ったら、パリにも支店があるというのでふたりでびっくり。洒落たブルーの格子のまわりに、濃い藍。なにげない絞りは有松。有松絞りに興味を持っていたカトリーヌさんへのプレゼントにします。里美さんもブルーものには目がなく、わたしも・・。結局3人で似たようなスカーフを首に巻くのですね。その後も薄暮の街を歩きまわり、錦魚亭で(はじめてなので、すこし心配していたけれど)美味しくデイナー。四条の御旅所で祇園祭りのおみこし三基を眺めて帰りました。翌朝、早起きの里美さんはアンジュの大テーブルにお人形を並べて数冊に,もちろん絵入りのサインをしてくれました。そして弘法さん。暑いからと、8時すぎには出発。ふたりでお店をひやかしながら、何か見つけられるのは楽しいものです。わたしはレッスンがあるので10時前に東寺を出ます。「ゆっくりしてね」と言ったけれど気になっていたら、やはり暑くて早々に引きあげ伊勢丹で涼んで大垣へ戻ったとのこと。京都の街を歩いたことが楽しかったとFAXをくれたので、ほっとしています。

この夏 T

佐川美術館

会場にて

アンジュ・火曜午後クラスの方々と

ヨーロッパ
珠玉の絵本原画展

8月29日(日)まで
am9:30 〜pm 5:00
月曜休館
さがわきっずみゅーじあむ2010

佐川美術館
守山市水保町
077−585−7800

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