コスモスは咲き木々の葉は色づき、秋となりました。「晩夏の旅」のつづきが書けぬまま熊本展に突入し、ここで勝手ながら「熊本物語」を先行させて、「キエフの旅」は後日ということでお許しください。
熊本物語
15日 「秋のアート展」の初日を迎えます。門司のKさんはフオークロアのカーデ(上右)をお買い上げ。「いきいき」のご縁で京都のワンデーオープンに来られた方。DMに使われた森のジャケット(その左)も地元の方に。山口から来られた四人組みのにぎやかなこと、「いきいき」の読者さんは元気!げんき!滞在前半には大阪・堺のNさん、月一回福岡・直方から京都へ通ってられるNさんはお母さま同伴、京都のO先生はご夫妻で、と思いがけない出会いが嬉しいものです。どんぐりがポトン、コロコロと落ちてくるお庭の向こうにお蔵のギャラリー、そこで「茶碗展」を催しているYさんは近くの山中にアトリエがあるとかで、庭に張り出したテラスで大きな里芋をかごに入れて売っています。恒例とか毎日完売。16日のクローズ後、車でアトリエに案内してくれました。金峰山は夏目漱石の「草枕」の舞台になったり、宮本武蔵にゆかりの地とか。山上ちかくからは有明海が望め、うっすら夕日に海苔筏が幾何学的に美しい光景でした。そのYさんとユウコさんと四人で繰り出したのは繁華街にある「肥後路」。有明の海の幸と阿蘇の山の幸で盛り上がり、さすが地のひとのお薦めどころです。食後の散歩で、一見さんには気のつかない路地へと導かれ、閉店しているちいさな雰囲気のある本屋さんは「後日再訪」と胸に刻みます。シャワー通りのお洒落なブティックをのぞきながらモダンなギャラリーへ。もう電気は消えていたのにユウコさんの顔でドアーが開き、SHINOさんの「チェコビーズのアクセサリー展」に大興奮。それぞれお気に入りをゲット。さすが達人のご案内にはありがたく感激です。17日夕方、セカンドアシスタントの別所(B)が来てくれてバトンタッチ。一時京都へ戻ります。19日には東京クラスのアシスタントマサキとBは交代。21日に再度出かけて、すっかり島田美術館のみなさんと親しくなり、気分転換が効を奏しているマサキを見ていると、このような試みをして正解だと思えたのです。
会期も後半となり、赤丸も増えなんだか重量も軽くなったようです。野呂さんの糸は熊本でも手に入りにくいと、流れ編みのマフラーなどのレッスンも定着してしまい、アンジュらしい糸と色のハーモニーを肌で感じていただけたようです。22日には奈良のFご夫妻が九州の西北を旅してから訪れてくださいました。「木のけむり」でお茶をご一緒したり、クローズしたあと市電で辛島町まで行き、「チェコビーズ展」へ。もう作品は殆ど売れていて、残りわずかの中からFさんはお気に入りのブルー系を見つけてラッキー!やっぱりみんな好きなのですね。分かりにくい横町も迷わず行けて、本屋さんもOPEN中。Fさんと「欲しい本ばっかりね」と言いながら荷物を増やします。片隅に小ぶりのかわいい様々な趣の椅子が10脚ほど。朗読会かと思ったら大学の先生が来てお話会。熊本って文化度の高いところです。晩さんは「肥後路」へ。もうすっかりなじみの店といった風。23日、最終日。美術館を訪れていた同窓会のご一同さまは、帰り道に寄ってくださり、バスの時間も無いのにすっとご自分の好きなものへと突進して次々とお買い上げ。旧制の女子医専出身、80代とは思えぬ行動力と好奇心、身なりのお洒落度にも感服です。たくさんの方が来られましたが、日田からは数十年ぶりの従姉が義姉たちと・・。来てくれるだけで良いのにあれこれ選んでくれて嬉しい再会です。16時搬出準備開始。「二人は絶妙のコンビネーションね」とユウコさんから言われた成果が実りました。Yさんとユウコさんが私たちのラストの宿となる「グリーンピア南阿蘇」へ送りがてら、いっしょにお食事しましょうと車で出発。もうすっかり日が暮れたのに夜景を見ようと回り道してくれたり、満天の星を見上げたり楽しいドライブとなりました。グリーンピアでは先に到着していた山科在住のNさんと友人である熊本・鹿児島在住の三人組みは「先生!楽しくて、楽しくて先生のおかげです」と手を握られてしまいました。少女時代の仲よしさん、ニックネームで呼び合って本当に楽しそうでした。遠いのに行ってみようと思ってくださっただけでも、こちらこそ感謝なのに。
萩と藤袴がお出迎え 島田美術館
カフェ 木のけむり
ギャラリー B
箱根・やまぼうしさんからお花が・・
朝霧
阿蘇駅から外輪山
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ギャラリー A
有明海の夕景