3月23日、前日の雨も上がり快晴。早起きしてやり残しておいた仕上げにとりかかります。里美さんの水彩画「コンポートのバラ」を飾るといっきに春。すべり込みセーフで届いた2点の春もののボタンもつけ終わり、「さあどうぞ」と門を開けるとすでに数人が・・・。やっぱり、「いきいき」の4月号に告知していただいたことの威力を、その後一日中実感させられることになります。16作目のニットタペストリーの天使たちがWELCOM!春らしい上に被災された方々へのオマージュとも重なり、安らかにと祈るような気もちが編まれた一枚となりました。みなさん感嘆の声を上げてくださいますが、図柄の一部を切り取ったベストも思わず微笑みがこぼれる作品です。お客さまたちはこのワンデーオープンを待ちわびていらして、なんと冬の際にも来てくださった北九州・門司からKさんが一番乗りの軍団に・・。早くもカーディガンやベストを何枚も抱えて嬉しそう。朝6時に家を出られたなんて感激です。今回はお彼岸の法然院でお墓参りの折、着ていたニットを見て声を掛けたら、「いつもは開いていないけど23日に催しがあるからと、その方が持っていたDMをもらって来た」というおふたり。ベストだかカーデイガンだかニットを着ていたのはどうやらアカデミーの生徒さんのようです。結局そのおふたり共それぞれお気に入りの一枚を見つけてルンルンで帰られました。

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また33年前(だったそう)、初めてひとりでヨーロッパへツアーに参加したとき一緒に旅した元ANAのスチュアーデス(当時はそう呼んでました)のAさんから前の週にTELあり、「いきいき」の新聞広告で私の名前を見て、図書館で1月号の購読に15番目として登録していたら、やっと順番がまわってきて読み、早速電話をしたとのこと。そこで23日のご案内を送ったら神戸から来てくれました。大学が京都だったから、あの鴨川河川敷の写真は学生時代を思い出したなんて、不思議なご縁です。三河安城からも、もう80代になられたでしょうか、品格のあるHさん!!なんとまあスプリングコートの下に20年も前に買われたキットで編まれたセーターを着てらして、春らしいそのセーターをみなさん羨ましそうでした。「いきいき」を購読していてよかったと嬉しい言葉を聞くことができました。たくさんの方が大災害のあとだから心がつぶれそうな日々、アンジュの手仕事の世界にひととき和み、笑顔で家路へとつかれたならば幸いです。いいえ災害のことを忘れていたわけではありません。カンパボックスにおつりやお志をたくさんの方が入れてくださいました。先週もレッスンのあとカンパを忘れて帰ってきてしまったと大阪泉佐野のKさんが「夫も一緒にと言ってますから」と思いがけない額を申し出てくださいました。短期間ではありましたが、昨日「朝日新聞文化事業団」へ集まった義援金¥42.793をアンジュ・アカデミー名義で振り込みました。ご協力に感謝しています。これからユニセフの「絵本・児童書募集」に拙書「弱虫龍の子大冒険」を100ヶ所の避難所用に100冊送ります。出来ることからしよう、そう思う毎日・・・。
今日、お隣りの畑の菜の花のまわりをモンシロチョウが遊んでいて、あたりまえの光景が被災地にもと祈り、原発事故の終息が一刻も早くと願っています。

ニットタペストリー
「天使たちのハーモニー」