寒い四月でした。雷が落ちたり霰が降ったり、天変地異・・自然はこんなにエネルギーを持っているのだと雨や霰で知らしめているのかもしれないと思うほどです。5月3日の憲法記念日に開催される「憲法集会」で京都9条の会の世話人として、この一カ月バタバタと過ごしています。京都会館での集会には哲学者・梅原猛さんをお迎えして講演がありますし、ロビーでは「世話人チャリティーショップ」を開き、被災県の九条の会へカンパを送ろうという企画を担当しています。また、この間マスコミ各紙に登場されたわが京都9条の会、代表世話人の方々を中心に世話人有志も含めて「3・11を想う」という小冊子作りにも取り組みました。何かが浮かぶと、その完成姿が思い描かれ、ではやらねばならぬと決心するのですが、周りのひとを巻き込むことと、このたびは新聞記事からの転載許可をおねがいする連絡など苦手なものもあり、「夢」を形にすることの山越えはわたしにとって楽なものばかりではありません。しかし、各界での著名な方たちは礼儀正しく応えてくださり、ほっとすることも多くありました。発想してから実現に向かっての実行力をよく称えられますが、自分のことならいざしらず、目上の方との交渉にはとても神経を使います。小冊子は今週中には出来あがり、3日当日はショップを開いて、その後岡崎から四条河原町までの憲法ウオークコンテストの審査委員をつとめれば(集計・まとめも含め)この季節の大仕事は終わります。

一方5月28日からの箱根「やまぼうし」展の準備も進行中。「箱根の森の天使たち」というタイトルテーマ。新緑の森で遊ぶ天使たちをイメージしながらデザインをしています。3月11日の大災害も心に重く、24日には「チェルノブイリ25年講演会」が室町のYWCAであり、京大原子力研究所の今中先生が反原発の立場から今回のフクシマとチェルノブイリについて語られました。会場からあふれた人々が会場を取り囲むようにして耳を傾け、原発を推し進めた政治と漂う放射能について考える時間でもありました。そのような日々、嬉しかったのは東京でフラワーデザインの修行をしている息子から「ちょっと早いけど母の日のプレゼントを送った」という電話でした。翌朝、なんとまあ素敵なブーケが届き、アート力もセンスも丸かしら?と心が浮き立ちました。さあ5月、はなみずきもライラックも咲き、モッコウバラも蕾がふくらみはじめています。
ちょっと明るい5月になりますように・・・。みなさまもお元気で。

2011 April

新緑のテラス

ラッピングは薄紫

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