暑い暑い祇園祭りをはさんで何ともせわしない一カ月でした。アカデミーの各クラスが一学期を終了するころ、いくつか締め切りや逆算すればこの日までというデザインを完結すべく方眼紙と格闘しました。ある通販会社から依頼された作品のサンプルアップ、ザグレブ友好協会のH先生(法大教授)に検討していただくタペストリーの下絵完成、はたまたいきなり期日を前倒しされた熊本展のプレス用作品写真。18日には夏のワンデーオープンもあり、その前後本当に能力以上の(年齢的にも)仕事力を求められた日々でした。しかし、スタッフたちのバックアップを得て二つはクリア。通販会社のサンプルは担当の方に喜ばれ、ザグレブのデザインも「何か失礼なところはありませんか」という問いかけにH先生は電話で「大変いいです!」とのこと。いくつになっても花丸をいただけるのは嬉しいものですが、このたびほどほっとしたことはありません。熊本用の新作も編み進めていますし、予定では写真を間に合わせられると思っています。そこで、というよりひと月前から約束していた友人との日帰りドライブにも8月2日に気がかりなく出かけることができました。
箕面の友人とは[千里中央」で待ち合わせ、中国道を吉川ITで舞鶴若狭道へ。夏休みだけど火曜日というのでガラガラの貸切ロード。緑の山並み広がる青空、心が解放されてゆきます。小浜ITまで伸びたての(7月16日開通)ほやほや道路を降り、水取にある「すし良」さんへ。午後1時をまわっていたけれど、すべり込みセーフでランチタイムのラスト客となり、美味しいお寿司を奥のお座敷で久しぶりにゆっくりといただきました。
10時半に大阪を出て2時間半で若狭のお魚に会えるなんて夢のようです。その後、鯖街道の宿場町「熊川宿」のまどろんだようなひと気のない旧道を抜け朽木(くつき)へ。元宿場町だった朽木は、いま面影もなく有名なのは「天空温泉」。以前から一度行ってみたいと思っていた温泉です。うす暗い森の中にあると思っていたのに、小さな山を登ったてっぺん、見渡せば空しか見えない、まさに天空の露天風呂。カナカナ♪とひぐらしが鳴いて、早くも夏の終わりの高原です。40年来の友人との気のおけないドライブは、いつもアクシデントに見舞われず極楽の温泉にたどり着けるのです。道の駅で植栽のための「木炭もみがら」や採れたての野菜を積み込み、安曇川沿いの田園を琵琶湖西岸に向かって走り、比良トピア入口にあるお気に入りのカフエへ6時着。ここもすべり込みセーフ(7時まで営業)。比良山が暮れなずむ麓、木々に囲まれジャズが流れる静かなロケーションは大人の空間。「Roz&Mary」は湖西方面に出かけたときのオアシスカフェ。とりつけ道路から湖西バイパスへのアクセスもよく、あっというまに山科に帰れます。途中「鶴喜そば」の夕食で締めて、日帰りドライブは早目に終了しました。一日仕事から離れ、また仕事に向かえるエネルギーを蓄えることが出来、友人に感謝。夏休みを感じられたひと巡りでした。
2011・夏休み
Roz & Mary
水・木休
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里美さんの新作
サインの横にワンちゃん
北比良985−95
BL出版