お彼岸も過ぎ、ようやく春かと思っていたらつめたい雨。桜の蕾も首をすくめていることでしょう。3月11日も寒い一日でした。震災後一年目の同日2時46分にどこでご冥福を祈ろうかと思案し、福島には行く時間がないので、福井県敦賀市で行われる「さよなら原発集会」に参加しました。2月の末にはJR西日本の「カニカニ・エクスプレス」で北陸の三国港に行ったところですから、このところ頻繁に湖西線や「サンダーバード」のお世話になっています。どんよりとした北陸らしい雪雲のもと、敦賀駅から徒歩10分足らずの会場は溢れんばかりの人・・。原発14基を抱えた県内外の人々によるリレートークは、内容の濃い熱意に満ちた「脱原発」への想いで感動しました。市内デモに出るころにはみぞれが降りはじめ前日の京都は11日が「京都マラソン」のためデモが禁止され、10日に前倒しで「バイバイ原発」のデモがあり、わたしは仕事で出られませんでしたが、6.000人が集まったそうです。夜の講演会には出かけ、京大原子力研究所・助教の小出裕章さんが「除染は不可能」と語られました。無関心でいた私たちは今後、放射能と嫌が応でも付き合って暮さねばならないと知らされたのですから、間近で14基に囲まれている福井や京都、滋賀の人々にとっても他人事ではありません。京都からもたくさんの参加があり、福井県の方たちが喜んでくださいました。敦賀に持参したプラカードには「再稼働 約束込めて 歳暮蟹」と描きました。政治家たちに蟹を贈った敦賀市長を意識したものですが、利権はそれほど美味しいものなのでしょうか。
さて、3月21日アンジュは33回目のアニバーサリー。私自身もひとつ年を重ねました。13日からフインランド・ヘルシンキを経て、スペイン・セビリアまで8日間の旅をして20日に帰ってきたところです。旅行中の睡眠不足を補ったようで珍しく13時間も寝てしまい、21日のam11時に起きたときに届いていたのは横浜のサダさんからのアレンジメント!幾つになっても誕生日って嬉しいものです。26日(月)から28日(水)までの三日間「春のアトリエOPEN」(前回既報)をいたしますので、それが終わったら旅のお話を綴ります。では、季節の変わり目お体を大切に。また。       


                ・・・・・・・2012・3・24 asako・・・・・・・・・

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flower arrangment  Yukiko Sada

春の足音