4月9日(水)、お休みだから「フィレンツェ」のデザインに一日を費やそうと思っていたら、朝一番のメールで、5月末に伏見の料亭で催される「ワインの集い」の件でO先生からお誘いがあり、加えて「植物園の半木(なからぎ)の道の枝垂れがきれいですよ。行きませんか?」。ええっ、仕事をするつもりなのに・・、でもそう言われると久しぶりに植物園に行ってもいいかな、とゆるい決意が崩れました。夕刻からは9条の会の会議もあるので、そこに続くようPM2:30に北門で待ち合わせ。京都検定1級のO先生は何かと案内人ですが、北山通り沿いの「椿の森が私のお薦め」と先手をとり、まるでオランダのチューリップ公園のひな形のようなエントランス付近から向かうと、「へぇー、こんなとこあるの」と初めてのよう。それぞれ名札には命名が書かれ、感嘆しながら読み上げています。「月光」、「日光(じっこう)」 ets・・。物知りに物を教えるのは気もちの良いことです。北西の隅にある、夏には見事な鉢のスイレンたちはまだ眠っています。大回りして桜林に行くと、すこし風に舞い始めています。でも綺麗!このごろはウェディングの撮影が市内のあちこちで見られますが、この日は同時に二組が桜の下で遭遇していました。どちらも和服で幸せそう・・。桜の咲く時期に、また晴れた日に挙式をされた幸運なカップルです。ここ数年をかけてリニューアルしている植物園は、随所で改装のあとが見られ、北山通りの西側に新設された西門は、北山橋の周辺に暮らす人々に多大な貢献をしていることと思われます。でも、以前は60歳以上の入園料が無料だったのに、今年から70歳以上となり、200円のことですけれど団塊の世代対策でしょうか。南東のバラ園もまだまだこれから、また折々に出かけて季節ごとの花に出会いたいものです。

お花見

植物園の桜たち

咲き始めたら爛漫の春となりました。おかげでここ数年遠ざかっていたお花見というものを二度も体験できて幸せな春でした。3月の末には嵐山。いつもの嵯峨野方面からではなく、阪急・桂駅で嵐山線に乗り換えると、上桂・松尾の二駅、そしてもちろん終点の嵐山駅もホームの両側が桜並木でまるでトンネル。大阪方面からのお花見客と降り立ち、渡月橋へと向かいます。桂川の川べりにはぞろぞろと人並み。同行の友人が「茶店のソフトクリームを食べよう!」と言うくらいポカポカした陽気です。先の洪水の面影もなく、岩田山の山肌からすべり下りるように桜が山裾に落ち、水ぬるむ渡月橋の欄干から上流を見渡す春霞の嵐山は絶景でした。北に並ぶ「吉兆」「嵐亭」など高級料亭のご門前を通り過ぎ、北へ曲がり宝厳院、天竜寺を抜けて表通りに出て上七軒の出店「老松」でお茶。土・日・祝日でなかったから待つこともなく席に案内されました。普段は出かけようとも考えない行楽地ですが、時にはベストシーズンを味わうのも良いものだと感じた「お花見」でした。

つつじも咲いて・

半木(なからぎ)の道

フリル咲きの
チューリップ

半木の道の紅枝垂れ

北山疎水

比叡山と高野川堤

南門を出て、賀茂川沿いの「半木の道」は儚げな枝垂れが八分咲き。北山を背景にやはり美しい光景です。12・13日と週末には茶店や野点の席もある花祭りですが、人出前の静けさの中で優しい桜を堪能出来ました。健脚?の二人は、府立大の構内を抜けて北山の疎水沿いに高野まで歩きます。川幅の狭い疎水ですから花筏も風情があり、真鴨ものんびり遊んでいます。セレブな住宅地を流れるので、両岸の家々のたたずまいに感嘆しながら高野川着。堤の桜は古木で大きく知られざる名所でもあり、歩いたからこそ比叡山を借景とした満開の桜並木にも出会えたのです。街中へ向かうバスから、桜越しに下鴨神社の森に沈む夕日を眺めることも出来ました。4月も半ば、もう新緑です。わが家の藤は数えきれないほど花房を付けています。シデ桜は今年も楚々と咲いてくれました。クリスマスローズはそろそろ終わりでしょうか。ハナミズキも蕾が膨らんできました。これからは庭に出て水やりにいそがしくなりそうです。また、お元気で。   2014・4・14 asako

嵐山・渡月橋より

日光

月光

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花桃