6月9日

続く

asako2015.6.28

日系の子どもたち

前回は塔にも上りました。

ヴェッキオ宮殿

初夏の旅 Ⅰ

京響のクヮルテット

アムステルダムからフィレンツェ

パーテイーボート ≪H≫

アイネクライネ・ナハトムジークなどを演奏

ここで10分早く着いているはずの、成田から直行便を利用された東京クラスのKさんとその友人Aさんを出迎えに、EゲートからFゲートへ添乗員のUさんとロングウォーキング。ひっそりとしたFゲートに人影は無く、「降りたところで待っていて」と伝えていたけれど不安になっていたら、一番奥の見えないロビーから話声が聞こえて来てほっとしました。5日の東京レッスン終了後「アムスでね」と、かっこよく別れて3日後のことです。これで参加者12名が揃いました。
偶然にも一昨年O先生夫妻と、タペストリーの事前調査でフィレンツェへ行った時と同じ行程となり、その折には5時間のトランジットタイムを利用して路線バスでハーレムという古都へ往復。その経験から空港でぼんやりしているより、みなさんにアムステルダムをご案内いたいという希望を、旅行社の日通旅行が快く引き受けてくださって、短時間なのにバスとガイドさんをチャーター。
パスポートコントロールで思わぬ渋滞に出会い、4時半ごろにやっと外へ。まずは「アンネの家」へ向かいます。行列が無ければ入館も可能でしたが、閉館間近でもあって長蛇の列。あきらめて運河を行きかうボートを眺めていたら、今回もパーティーチームが楽しそうに過ぎ去りました。裏手を歩くと「同性愛者の広場」があり、三角をテーマにしたモニュメントの一部が運河に落ち込むという構想がアムスらしいものでした。さすがにガイドさん付きならではの散歩です。スーパーで買い物タイムも設けたあと、バスは中央駅を眺めながらすこし郊外の「レンブラントの風車小屋」へ。中心街からこんな近くに風車があるとは・・。もう5・6回目のアムスなのに初めて。「夜警」で有名な画家レンブラントも住んでいたという、当時も今も高級住宅地にある風車は、住まう人も居て人気があり億ションとのことです。アフターファイブをのんびりサイクリングやジョギングをする人々の豊かさ、そしてそばを流れる川の澄んでいること・・。長時間のフライトのあとで素敵なリフレッシュタイムとなりました。
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白夜ですからまだ明るい20:50に離陸し、フィレンツェを目指します。関空線と比べると、ぐっとスリムになったKL-1645便はオランダでの仕事を終えたと思われる、お洒落なフィレンツェのイケメンビジネスマン?がちらほら。すっかり日の暮れた22:45無事到着。空港から15分ほどで市内に入れるのがフィレンツェ。
駅に至近距離の静かな環境にあるホテルで泊まります。長い一日おつかれさま、そしておやすみなさい。

世界最古 サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局

下の運河に面した
     アンネの家

9日(火)は今回のメインである京都市とフィレンツェ市の「姉妹都市提携50周年記念」行事に参加すること。9:30ロビーに集まり徒歩で会場のベッキオ宮殿へ向かいます。駅前のサンタ・マリア・ノベッラ教会は観る時間が無いけれど、近くにある世界最古の薬局へ寄り道します。その名もS・M・NOVELLA薬局。石造りの古色蒼然とした建物の奥まったところに円形のロビーがあり、まるで教会のようなドームが装飾されシャンデリアも下がっています。幾つかの部屋に分かれていて、オーデコロンやパヒュームのコーナー、歯磨き・口臭予防薬など、全てが自然なハーブで作られているとのこと。メデイチ家も薬屋さんでしたね。大急ぎでお買い物タイム。ベッキオ宮まで近いとはいえ、まだ距離があります。斜めに近道をしていると、さすがにイタリア。フェラガモ・グッチ・ブルガリ などのブランド街に遭遇。ブランドものに興味(購買)がないので、通りかからなければお目に掛かることもないのです。横丁に入り街の雰囲気が身近に感じられる小道を急いで、ウフィツィ美術館に行き当たり、その左手にベッキオ宮殿。10:30開始とのことで丁度「500人の広間」で式が始まるようです。滑り込みセーフ。

≪H≫

芸姑さんの舞

ここで約半年かけてようやく読み終えた若桑みどりさんの「フィレツェ」ー文春文庫ーによれば、かってサボナローラが大人数の議会を招集するために1496年から97年に作らせた空間とか。その後ナポリから嫁いできたエレオノーラにとってパラッツイォ・メディチは手狭だったので、1540年にパラッツイォ・ヴェッキォへ改修移住し、その後ピッティ宮へ・・というドラマがどこまでも追いかけて来ます。
本当はミケランジェロとダビンチが描くはずだった四方の大壁面はヴァザーリが助手を使ってフイレンツエとシエナの戦いやピサとの大戦闘場面を仕上げたそうです。天井画はコジモ1世礼賛図であり、全体としてトスカーナ公国の繁栄を示す歴史が取り囲む広間なのです。
そのような大広間で繰り広げられたのは、京響のクヮルテットによる演奏、笹岡未生流・若宗匠とその社中による活け花・日系の子どもたち「トスカーナ児童合唱団」の可愛い歌。京都宮川町の芸姑さん、舞姑さんによる踊り、女性合唱団による日本の童謡などのコーラスと盛りだくさん。そして厳かな調印式でした。もう12時に近く、ここでいったん解散。

6月8日(月) 8:25 関空集合。いよいよアンジュ・ツアー開始です。チェックインを終えて、それぞれ所用をこなし
10:25KLー868便はテイクオフ。およそ11時間の飛行のあと乗継のためアムステルダムにランディング。
現地時間15;10

揺れ動く藻が透けて見えるほどの川

3枚とも≪H≫

風車小屋前の池にはアオサギとカモがいて、中央の柱の上にはコウノトリ。
草を食む羊たち。右手の小屋にはバッファロー。夢のような光景でした。

ヴェッキオ宮殿   500人の大広間

画家 ヴアザーリの描いた戦闘場面

 ≪H≫はアシスタント撮影によります。