翌10日(金)am9時ロビー。バスで市内観光に出かけます。ガイドさんはプラハ在住20年というS氏。大回りをしてブルタヴァ川に差し掛かると、左手にダンシングハウス! この街にしか現存しないというキュビズム建築・・。民主化後最初の現代建築は自由を謳歌するようなユニークさで圧巻です。橋を渡って王宮を目指します。まずは聖ヴィート大聖堂へ。ここにはアルフォンス・ミュシャのステンドグラスがあります。前回は離れた回廊からの眺めでしたが、このたびはガイド氏の手配されたチケットにより、間近で見上げることができました。なんと横のドアを抜けると「黄金小路」。城壁を兼ねた小人の家のような長屋が軒を連ねているのです。ボヘミアングラスの工房は今でも職人さんが実際に作品を創っています。12時が近づいたので正門へ一旦戻り「衛兵交代式」を見学。もう人だかりがしていて最高の見物とはいきませんでしたが、柵越しに観ることが出来ました。再び王宮に入り南面を下がって行くと、美しい庭園が広がり丁度「菩提樹」の花盛り。漂う香り越しにレンガ色の家並みを見渡す絶景です。ガイドブックからチョイスした東門近くの宮殿テラスにあるレストランでランチという希望を、S氏は予想よりグレードアップした夢のようなレストランへいざなってくださいました。張り出しテラスから俯瞰するプラハ!心地よい風に吹かれて極上のフレンチランチ、ワインで乾杯!美味しくて今までの海外で、最高のロケーションとなり幸せでした。

ミーシャのステンドグラス

ボヘミアングラス

初夏のアンジュツアー

   Ⅰ プラハ 
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観光客で溢れる週末の旧市街を再び通り抜け、ホテルから全員バスに乗り、狂言公演の催される「ヴィノフラディー劇場」へ移動。ロビーでタペストリーと記念写真を撮って2階席へ。チェコと京都の狂言の架け橋であるイーゴリさんの挨拶で開演。小劇場での公演を重ねて来られた演技は、劇場に詰めかけた人々の笑いを度々誘いました。休憩後は京都で師匠役を務める茂山七五三(シメ)さん、息子の元彦・逸平さんも加わり、すばらしい演技に引き込まれました。日本でも滅多に観ることのない日本の伝統芸能を、遠く離れた中欧のプラハで鑑賞できたことは、記念行事のお陰と感謝。終演後、ホワイエではレセプションがあり、タペストリーもロビーから運ばれていたので、市長さんと一緒に記念の写真を撮りました。レセプションの途中では、茂山七五三とヒーブルさん、天台宗の僧侶となられた方の三名に「京都観光大使」の任命式もあり、両都市の友好の末長いことを、居合わせた方々と祈りました。

レストランのテラス席で街並みを眺めながらのランチ

花盛りの菩提樹

食後、バスとの待ち合わせ場所まで城外の石畳を下がります。観光客では分からない裏道って素敵!ホテルへ戻り、皆さんは市内をガイドさんと歩いたりトラムに乗って観光。O先生とアシスタントのHと私は、タペストリーを展示のために「ヴィノフラディー劇場」へ向かいます。裏口から入り舞台を見ると思わず「あら逸平さん」と声が出てしまいました。狂言公演の演者としてプラハにいらしていたのですね。数年前、平安神宮の薪能でパンフを配る逸平さんからサインをいただいたことがあるので、ファンとして嬉しくなってしまったという分けです。さて、今回は手荷物でなく預けられるサイズになるよう、貼れパネを分割カットしたことで重量・長さもパスし、番号を付けたので、現場での作業がスムーズに運びました。劇場のロビーに小型の「舞妓さん」とともに飾り終え、待っていてくれたバスでホテルへ戻り、大急ぎで着替えてロビーに集合し、石畳の道を式典の行われる旧市庁舎へ急ぎ駆け足。天文時計の下の入口から階段を上がって大広間に滑り込みセーフ!京都・プラハ姉妹都市締結20周年記念式典が始まりました。門川市長の通訳さんの日本語の素晴らしいこと・・と感心していたら、有名な日系3兄弟のご長男とのこと。まるでチェコの聖人ような風貌なのです。粛々と式典が終わり、さらに上階でチェコを代表する初老のカメラマン、ズデニュエク・トーマ氏による京都の写真展。ワインで乾杯し、小窓から旧市街を見下ろしたり、多分行事のため封鎖された天文時計の塔で夕刻のひとときを過ごしました。

ヴィノフラディー劇場 ロビー

ェコの市民と・・

王宮で
衛兵交代

ダンシングハウス

2016・6・23 つづく

梅雨空の関空 6月9日

6月9日(木)am10:45 フィンランド航空AY-175便はヘルシンキに向けて関空を飛び立ちました。車体の後部にマリメッコの花柄が描かれていると思ったら、機内も真新しく清潔!総勢12名にアンジュ係りの添乗員、日通のU氏が今回も同行してくれます。約10時間のフライトで現地時間9日のpm3時 ヘルシンキ着。日本からヨーロッパへ最短時間です。ひと休みの後、5:35にAY-717便でプラハへ。所要時間2時間10分、時差1時間戻ってpm6:45着陸。二度目のプラハですが、前回はウィーンからリンツを経て列車で着いたので、空港の位置がまるで分からず、ブルタヴァ川が見えて、ようやく北方向から入って来たと納得。懐かしい巨大なミュージアムの前に広がるヴァーツラフ広場を下がって、クリスマスマーケットの開かれていた広場で下車。今回3泊するアンバサダーHは五つ星!天井が高く重厚でいて優し気な部屋で長旅のあと、ゆっくりくつろげました。

赤い屋根瓦のマラー・ストラナ地区

古色蒼然としたヴィノフラディー劇場内

門川京都市長と・・

レセプション

狂言公演 大喝采!

王宮の裏道