南半球へ Ⅱ
コリンストリートにて
まったくのこと、昨年末の旅のお話しを、立春が過ぎてからなんて申し訳ないことです。いつになく冷たい凍えるような1月に、「3・11を想う」タペストリーの準備に掛り、デザインや糸集め、糸作りなどレッスンの合間を縫って進めていました。気になりながらPCに落ち着いて向かえる日が無く、続編を待っていてくださった方々へ「ごめんなさい」。
2月3日の東京レッスンから6作目がスタートしました。今年からは3・11に特定せず、昨年の熊本地震も含めて被災された方々への「祈り」をテーマにアカデミーの心を編み込んでまいります。
インフルエンザも猛威をふるっていますし、まだ春は名のみ、どうぞ冬の疲れが溜まらぬようお過ごしください。お元気で。 asako
2017/2/7
再びタクシーでホテルへ戻り、荷物を置いて街へ。今度はトラムで向かいます。思いがけない通りで曲がるのでびっくりしますが、コリンストリートという名前に呼ばれて下車。とってもお洒落な界隈です。ウインドーショッピングをしながらスーパーで買い物をし、この夜は総菜やデザートのイチゴやブルーベリーを求めてホテルでディナーにします。
帰り道、トラムを乗継ぎながら、ジョリモント行きを待つ間、西の空に繰り広げられるサンセットショーに言葉もなく見とれていました。
王立植物園
モール内
夏休みで家族連れの多い館内
アボリジニのアート
建国の頃
クラウンホテルの
クリスマスショー
滞在したプルマンHのロビー
チェックインのときはクリスマスツリー
チェックアウトの日には白い欄となりました。
夕刻からサンセットまで
翌28日は北の郊外へ終点まで行ってみます。目の前のジョリモント駅からサウス・ムーラン駅までおよそ40分。どのようなところか想像もつかぬまま、出来立てみたいに新しい駅に到着です。開発されたばかりの閑散とした所ながら、駅前には大型スーパー。裏手に回ってみると草原!風が半端なく吹き荒れています。持参の「犬たちのベスト」に似合いそうな金網のフェンスに掛けてみるけれど、クルクル回って落ち着かず、シャッターチャンスを狙うのが大変でした。ついでにスーパーの中も見て回り、メルボルン郊外の終点駅を二つ目クリアしたのです。
ジョリモント駅へ戻り、ホテルでセーターなど撮影分を入れ替えてタクシーで「王立植物園」へ。この日は抜けるような青空、気温も30度は超えています。青と白のアガパンサスが縁どる植物園脇を走り、池に近いゲートまで乗車。なんと園内は無料・・というより門扉もありません。入ってすぐの案内板がお洒落だったので、「天使と幾何柄のサマーボレロ」をカシャ!広々とした園内は南国の樹々に覆われ、俗物的なものもなく市民が思い思いに過ごしています。観光客は多分いないのでしょう。カフェテリアで美味しいバゲットのサンドイッチでランチのあと、まるでイギリスで見かけるようなボートに惹かれます。
丁度2槽とも出ていて20分ほど待たされますが、受付のお嬢さんが日本の方で「まあ珍しい!」と喜んでくれました。待ち時間にはギフトショップでオーストラリアらしい「ペーパーナプキン」を買うことが出来、これでアカデミーのみなさんへ、ティータイムのお供をゲット出来ました。日本語の上手なジョーさんの操るボートは滑るように池を巡り、生息する鴨や小鳥や植物のことなども細かに教えてくれました。冬場(6~8月)は日本の各地を旅するって羨ましいライフスタイル。
池の縁ぎわで緑の芝生のある所ではウェデイングパーティーの準備中。バンドのメンバーも集まっています。どのような花嫁さんかしら・・と興味深いけれど、多分夕方に始まるころまで居られずに残念。ハプニングのような池でボートのひとときの後も、大木の枝に「透かし柄と小花模様のベスト」を掛けて撮ったり、大満足で植物園を去りました。
お洒落なウインドー
ビクトリア時代のアーケード
メルボルン ミュージアム
王立展示場
雲に隠れるスカイタワー
小ぶりになってからトラムに乗り、ホテルの方へ戻ります。すると前の席にいたご夫婦がヤラ川を渡ったところで「ここでおりたら・・」みたいな何か言ってます。たくさんの人が下りるので何かしら?とついていくと、見上げるようなCROWNホテル!このたびはご縁のないセレブなホテルです。
人混みを覗いてみると音楽が聞こえ、階段状のステージまわりがざわめいています。なんと!ミュージックにのってクリスマスのイベントらしくサンタクロースやトナカイが卵型の綺麗なBOXから現れるのです。子どもたちは大喜び、大人たちも幸せそう。
偶然のなりゆきでいいものを見せてもらえたので、ロビーにあるお洒落なカフェでお茶にしました。もちろん美味しいケーキ付き!気が付けば「スカイタワー」のあたりに来ていたのですね。通いなれたオーストラリアで一番初めに出来た「フリンダース ストリート」駅からジョリモント駅まで乗ってホテルに帰り、ゆっくりしてから空港に向かい、タイ・バンコック経由で30日18時 関空着。
初めてのメルボルンは3泊4日の短いものでしたが、日本とは季節の逆転する地球を実感し、移民の国らしく、インド系やチャイナ系などの雑多なアジア人も穏やかに暮らす光景に囲まれ、見たことの無い土地を歩く好奇心を、存分に満たしてくれるものでもありました。
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オーストラリアらしいモニュメント