春の広島

瓢箪堂のアプローチ

玄関脇・西のテラス
25日(土)11時、いよいよOPENです。大好きなガーデンは春に目覚めたばかり・・。クリスマスローズや黄水仙が咲き、雪柳と土佐みずきが山並みを借景に霞むような花むらとなっています。門扉を入って右手にある可愛い小屋はキッチンを備えたひと間の夢空間。そこでまずお茶にしましょう!とオーナーのMさんに誘われて、久方ぶりのお邪魔をします。これでバスルームがあれば理想的な終の棲家、憧れの一軒家です。
坂の上の住宅街に、知る人ぞ知るギャラリーですが、冬の間クローズしていた扉が開いて、待ちかねていたお客さまが来られます。賑わう声や薪をくべられた暖炉から、パチパチとはぜる暖かい音を聴きながら、いそがしかった日々が遠のいていくようです。
遅めのランチを小屋でいただく至福。オーナーさんの友人が会期中アシストしてくれるので、あたたかく美味しいランチを日替わりでいただけます。午後には奈良のFUKUDAさんご夫妻も日帰りで来てくださいましたし、東広島からはプラハの旅をご一緒したFさんが、ご友人と車で来られました。
アトリエで仕事をしながら夢みていたギャラリー展の時間が幸せに暮れて、この夜は車で5分ほどの幹線道路沿いにあるMさん行きつけの居酒屋へ。ぎっしり満員ですから美味しいのは折り紙つきですが、市内でアンテックのお店を持っていたMさんが、かって家使いしていた、趣のある器が積み上げられていることでも、このお店への愛着が伺われるではありませんか。瀬戸内の生きの良いお魚と新鮮な野菜たちに大満足でした。
26日(日)には小倉からレッスンに通われる I さんとお友達のご一行が来られ、また門司からは、箱根などの展示会にも来てくださるKさんご夫妻など、みなさん「素敵なところですね」と、遠い旅路をものともしない好奇心がありがたいものです。ニットをお買い上げくださる方たちは、田部さんの考古学的(私の命名)アクセサリーも共に求めてくださるのが嬉しい!三々五々、女子美の広島支部・同窓会の方々も連れだって来られ、これは東京の同窓会本部で幹事をしている友人のおかげです。
この夜は田部さんと並木通りのブチック街をそぞろ歩き、田部さんお薦め「福屋」デパートのイタリアンレストランでディナー。毎日アストラムラインでの通勤にも慣れ、朝は長楽寺駅からコミュニティーバスで瓢箪堂さんへ伺います。車であればほんの5・6分の時間ですが坂道なので楽なこと・・。その上、住宅街の角を曲がり、突き当りが終点であるにも関わらず、「その角のゴミ箱のところで」と言って停車してもらうので、目の前が「瓢箪堂」さんなのです。
初日から二日間好天に恵まれましたが、27日(月)は時折しぐれます。連日、お嫁さんのSATOKOさんの作るケーキがDMにも書かせていただいたので好評・売り切れ。毎日、事前にご来廊を知らされている方たちの分は予約をしておくのです。この日2時過ぎにアンジュのツアーが到着し、ギャラリーの展示とお庭の見学が終わるころ、紅茶と苺のタルトでティータイム。三原からやはりプラハ仲間のOさんが来られ旧交を温めました。
そういえば今回大阪などから参加の4人は、一昨年のフィレンツェも一緒でしたし、気の合う小じんまりツアーとなりました。
午後3時半、私も失礼してジャンボタクシーで『広島平和記念館』へ向かいます。ここで初日に来られたFさんが、みんなに会いたいと入口で待っていてくださり再会!Fさん、Oさん、またいつか旅をご一緒しましょうね!
記念館を複数回見学された方や2度目の方は、平日の夕方なのに海外からの観光客や高校生など大勢の人波に驚いています。きっと昨年のオバマ元大統領の訪問や、先日の愛子さまの平和への作文も一役買っているのでしょう。展示を見ていても「核廃絶」に一番で賛成しなければならないこの国の不可思議さが、あらためて心に刺さります。
さて、平和大通り沿いにあるホテルへ送り届けていただき4人のチェックイン。6時前にロビーで集合して、いよいよお約束の「お好み焼き」へGO!参加者のひとりであるアシスタントのHがiPadで調べてくれた「ふみちゃん」を予約して探します。6時過ぎたところなのに超満員ですから美味しい予感。生ビールとねぎのトッピング広島焼きを5人前!気が合うでしょ?フアー・・美味しかった。ホテルまで少し遠回りして食後のお散歩をしながら戻ります。  2017・4・3 つづく

ギャラリー玄関前

クリスマスローズも・・

桜前線が北上中です。長らくご無沙汰しました。3月はタペストリー「3・11を想う」6作目の「祈り」を仕上げながら、広島展の準備に追われ、荷物を発送後24日に広島入りをし搬入。
楽しく手際よく飾りつけを終え、いつの間にか住宅の増えた界隈に驚きながら、二人が好きな田んぼ道を下って「長楽寺駅」からアストラムラインで約30分、市内中心の始発駅であり終点でもある「本通り駅」へ。「アンデルセン」の本店でディナーと思っていたら、ただ今改装準備中。3年後に新装開店とのことですから大掛かりなこと。本通り駅まで戻って、そごうデパートの向かい四つ角にある仮店舗で初日前夜を祝いました。
田部(タナベ)さんとは出会ってから12年になりますが、もの静かで天女のように穏やかな方ですから、手仕事仲間として得難い友情を育ませていただいています。宮島近くの廿日市市にご実家があり、広島はかってを知った街でご縁も深く、「瓢箪堂」さんとの出会いを結んでくださったのです。今回は3回目ながら8年も間隔があいたので、ギャラリー・オーナーMORISUE(以後M)さんのお孫さんが、前回乳飲み子だったのにこの春から3年生!幼稚園年中になる妹さんと仲良く遊ぶ姿に歳月を感じました。

ミモザも満開!

苺のタルト!

キッチン小屋

暖炉のあるギャラリー内

初日に活けられた水仙

池のあるガーデン

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夕暮れの平和公園
遠くにドームを望む