23日初日の11時、「岩手日報」の記者さんが取材。土曜日の朝刊に載るそうです。東京クラスのTさんとKさんが到着!そこへ車椅子のSさんご夫妻も加わりYさんもHさんも居て、久しぶりの再会で初日が華やぎました。
その後土曜日までの間に、やはりお母さまの介護で休学している栃木のAさんが来られ、ニット作品とキットを求めてくださって、展示会をきっかけに小岩井農場など回っての小旅行を楽しまれたようです。
土曜日、新聞を見て続々と人の波!地元で愛されている新聞力です。そのうちのおひとりは、昔からのファンだったと、遠方からバスに乗って二日続けて来てくださいました。耳とお話が不自由でしたが、筆談で盛り上がりました。
もうおひとりは、「メルヘンニット」の本で子どもたちに編んでいたのに流されて・・・」と言われ、しばし?でしたが、「ああ津波で?」と思いがけないことでした。なぜなら3・11のあと、私は当時活動していた「京都九条の会」の活動として、講演会やギャラリー展を開き集まったカンパを携えて、福島・宮城・岩手など三県の九条の会へ伺う旅をしました。
福島では郡山の女性活動家の方たちに会い、宮城では海岸沿いの亘理など被害のひどかった地区へ連れて行っていただき、災害の猛威を実感し、岩手では九条の会の方々と会食中に余震が来て、旧家の板戸がガタガタ揺れる体験もしました。
翌年からアカデミーの生徒たちと始めた哀悼のタペストリーを作り続けているのですが、まさかあの津波に私の本も流されたというお話に、何とも言えぬ当事者感が沸き上がりました。「何冊か持っているので送ります」とお約束をし、ニットブック第一号の「メルヘンニット」はすでになかったけれど、その後の数冊をお送りし、とても喜ばれてお電話をいただきました。
いつも歩くことで出会えるご縁をを尊いものだと思っていますが、盛岡へ行かねば出会えぬ方々とのひとときは忘れがたいものとなりました。27日搬出準備を終えての終了後、伴子先生から「またいつでも来てください」と言われとても嬉しく、いつか伺える機会があれば、次回はタペストリー「3・11を想う」を展示したいと思っています。
晩秋の盛岡
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今年も残りひと月ちょっととなりました。素早すぎて文句を言うヒマもありません。暑すぎた夏のために紅葉の出来映えが危ぶまれましたが、思いのほか美しいことを喜んでいます。
10月22日、盛岡での展示会準備のため東京経由で出かけました。京都からですと、伊丹空港にたどり着くころには静岡を通過しているほど新幹線の方が早く、「のぞみ」から「はやぶさ」に乗り継いで約5時間で到着。降りようと前側のデッキに向かうと、前の車両からデッキで待機している車椅子発見!長期休学されているSさんではありませんか!!「しばらく!」と言って思いがけない再会に感動のご挨拶をします。「わあ先生!内緒にしてたのに!」と言われながら偶然の出会いを喜び合いました。付き添われているご主人にも連れてきてくださったことに大感謝して、初日にギャラリーでまた会いましょう!とホームでいったんお別れしました。脳梗塞で倒れられてから、大学教授であるご主人とスポーツ系で活躍される三人の息子さんたちがチームSを作ってサポートされてきたので、元気に旅に出られるようになったのは、ご家族の協力による賜物ですね。スタートから思いがけない出来事でした。
27日(日)最終日、伴子先生の幼馴染Sさんが
仙台から和服姿で来てくださって、「キーウ」のタペストリー前に
ひまわりのお花を飾り、不思議チェアーに座ってくださった
方々に呈茶をしてくださいました。ウクライナ戦争の犠牲者を
悼む一服として、美味しい和菓子とともに、ご来場者に
振る舞ってくださいました。
高山寺近くで
Photo T/SAKURAI
母と娘 岩手日報さんが撮ってくださいました
タペストリー「キーウ」を展示中
光原社・ミュージアム
バスの窓から
和知付近
2時過ぎ駅前の「ギャラリー夢林」に着き、オーナーの櫻井先生ご夫妻と再会。7月に打合せに伺っていますから、届いている荷物を開けながら、描いておいた平面図を参考に展示をしていきます。東京クラスのYさんと京都クラスに通うHさんもアシストしてくださるので、タペストリーのパネル貼りも手際の良いこと!毎回京都の大展示会でも、手伝ってくださるのですが、今回は京都で仕立てて二つ折で宅配にしたパネルとタペストリーのサイズがピッタリで、驚異的な早さで終了。櫻井先生は脚立に乗って高いところのピクチャーレールをパネルに合わせてくださいます。
母娘(おやこ)展ですから、娘も額絵を飾ります。櫻井先生のご協力で、「これはスゴイ!」と感嘆されながら進行が早い!紙に無数の穴を開け、糸を刺して幾何柄を造形し、一色の糸なのに見る角度によって濃淡が現れる不思議な額絵です。打合せ後に導入されたシンプルな棚四台が、ニットや書籍をディスプレイできて良い仕事をしてくれました。
通り側の主展示室の真ん中に、小上がりのような二畳分の台があり、持参したパリのア・ラ・ボンヌさんのパッチワーク布を広げたらジャストサイズ!!それとなくイメージしていましたがビックリ。手つきの籠にルームシューズやミテーヌなどを入れて片隅に置き、ひとつのおしゃれな空間が生まれました。奥の第二展示室も、タペストリーの一面と、雪景色のニットたちの一面と、冷麺で有名な「ぴょんぴょん舎」との間の小道に面したガラス張りの一面、それにもう一面には「パリのアパルトマン」のセーター・カーディガン・額絵・クッションが仲良く収まっています。玄関ドアを開けたところの棚にはモチーフ繋ぎのジャケット、クッション・ちいさな家の飾り物、そして流れ編みのマフラーを上段にあったヒゴに掛けて完成!ホッとしたところで診察途中の伴子先生が二階のクリニックから降りてこられて、様子を見ていただけました。不思議なご縁をいただいて開かせていただく展示会で、ありがたいことです。この夜は中津川沿いにある食事処「くふや」さんで御膳のデイナー。ヘルシーでオリジナリティー溢れた薬膳。お手伝いくださったお二人は、翌日に東京から来てくださる方たちと盛岡巡りの情報を伴子先生からいっぱい聞かれていました。
歩道に面したギャラリー
左手奥に見えるのは盛岡駅
ドアを開けてお出迎え
手前のパッチワークがカトリーヌさん作
10月下旬の岩手山
北上川にかかる旭橋にて
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材木町 イーハトーブ通りにて
ハロウインかぼちゃたち
岩手県庁近くのプラタナスも黄葉
中津川沿いの秋
盛岡へ行ってから、もうひと月となりました。なかなかご報告ができずにいたことお許しください。
雑事多い日々です。そのような中、18日には生徒さんたち16名と「京北・美山・和知」と京都の北を巡るバス旅をして来ました。高雄の神護寺、栂尾の高山寺あたりから紅葉が美しく、ジャストシーズンでした。
京北ではお気に入りのレストラン「KUMOI]へ皆さんをご案内して、美味しいランチに大満足!していただけました。
午後はというより山あいですから時雨ていて、パッと晴れると虹が出現!なんと大きい虹でしょう。スタートだかラストだか分かりませんが、先端が刈り取りの終わった畑に突きささるような光景!見たことがありません。タイミングが良かったのでしょう。
茅葺屋根の美山で小休止して、後戻りしながら和知方面に向かい、里山に繰り広げられる濃い赤とハッとする銀杏の黄色が織りなす初冬の風情を堪能できました。京都縦貫道に乗り、「道の駅・味夢」でお買いモノ。皆さん、いつもは出会えぬ他のクラスの方々と交流も楽しく、佳き一日を過ごせました。寒くなりました。どうぞご自愛ください。
asako 2024・11・23