8月4・5日と一泊二日でバス旅へ。大阪の友人と二人で新大阪から乗車したデラックスバスは、名神を東へ走り、一宮で東海・北陸道へ。70代でまだ現役の私たち、日頃の頑張りへのご褒美旅です。
ランチは郡上八幡の一つ北「郡上大和」で高速を下り、田舎道をドライブしてレストラン「ももちどり」へ。予想外とは失礼ですが、田舎で味わうフレンチの美味しかったこと!緑に囲まれたロケーションも夏旅を祝福してくれています。その後は飛騨高山近くを東へ向かい平湯温泉郷にある「白骨温泉」へ。一夜の宿は谷川沿いにある一軒宿。石灰質の源泉が豊かで、白濁したお湯の熱いこと!遠くに緑の山を眺めながら、緑を渡ってくる涼しい風に至福の温泉三昧でした。
翌日は上高地へ。数十年ぶり!めったに行けない避暑地です。二人だけ帝国ホテル前で下車させてもらい、ガイドさんに勧められた梓川沿いに河童橋まで散策。石灰で白い川底に流れる水はコバルトブルー。白樺林を歩いても汗もかかず、なんて快適なのでしょう。穂高連山も聳えてます。
幼い娘を連れて来たときは、明神池まで歩いて明神館に泊まりましたが、今はもうはるか遠くの想い出となり、河童橋近くでゆっくりしました。五千尺ホテルのリンゴ味のソフトクリームをいただき、アップルパイをお土産にしたら、そこは行列の出来るお店でした。
駐車場で待っていたバスに乗り込み、上高地・帝国ホテルに戻ってステーキランチ。ずっと憧れていた冬季休業のホテルですが、前日の静かなレストランでのフレンチの方が☆☆☆。
高原の爽やかな夏と別れて、また来た道を戻って新大阪に夜8時着。ビールで乾杯しながら「またどこか行きましょう!」と言って別れました。
とんでもなく暑い夏でした。京都は台風の影響もわずかで記録的な猛暑がつづいています。皆さまお変わりありませんか。ようやく朝晩は秋めいた風が吹いてくれますが、高齢化と比例しての気温上昇は、一番避けてほしいものです。暑さに負けそうと感じる夏ですね。
さて、そのような中、10月に催す盛岡での展示会のDMを作成したり、夏糸と冬糸の入れ替えや、新しいデザインを描いて編んでみたり、来週から始まる新学期への準備も進んでいます。
5月末に訪れたときの
パリ、モンマルトルの丘。
遠くにサクレクール寺院。
8月15日、京都市北区の文化会館・創活室で行われたのは、元中学校教師、渕田先生の「88歳お祝いリサイタル」。ご自分で企画され、88とはピアノだ!と、鍵盤が88あることにより、チェロではなくピアノを弾かれるとのこと。久しぶりに渕田先生にお目にかかるのも楽しみです。
終戦記念日に暑さもものともせずに集まった約40名は、先生の元同僚、教え子、そして近隣の方々。北大や横国大の教授になられた卒業生も白髪で参加。皆さん会場設営や受付などを分担されて、いつまでも愛される先生らしい会場風景でした。
ピアノに向かわれるお姿は初めてでしたが、先生が教員資格を取得する時代には、ピアノでバイエルを弾けることが条件だったそうです。理科系の大学生であった先生は実験のかたわら、ピアノにも向かったとのこと。それが後年チェロとの遭遇への布石だったのですね。息子の小学校の担任であったO先生の先輩として出会って以来仲良くさせていただき、アンジュの展示会などでチェロを弾いていただいたこともたびたび。三人で愛宕山に登り、足手まといを恐縮しながらも登頂に成功し、帰路は柚子の里の水尾に下りて、JR保津峡駅まで歩いたのも良き想い出です。
リサイタルが始まります。まずは「モーツアルトK331」。つづいて「バイエル88番」。ベートーベン「エリーゼのために」。そして「乙女の祈り」。サスペンダーつきのズボンをはいてオシャレな先生が、真剣にピアノに向かわれています。ときどき?なところがあったけれど、ミスを許さない なんていう人は誰もいなくて、みんなあたたかく見守って佳き発表会終了!それから山を愛する先生の選曲で10曲も山の歌合唱。「青い空は」・「雪山賛歌」・「雪山に消えたあいつ」・「いつかある日」等々。思う存分歌って、みんな笑顔で楽しいひとときでした。
後日、ご丁寧なお便りが全員に届きます。そこには「インスタント40人学級のような親しさと懐かしさのある状況」だったと書かれていました。軽井沢から始発で来られたという教え子さんはピアノを弾かれ、元同僚の音楽教師さんはその同僚さんのピアノで歌われ、なんとも和やか。
先生いつまでもお元気で!またみんなで会いましょう!
会場などの写真は、ラスト卒業生として、先生の一番若き教え子君からメールで送っていただいたものです。
では皆さん、酷暑の疲れが出ぬように気をつけながら、まだまだ長い残暑を乗り切って参りましょう。どうぞお元気で。
asako 2024・9・6
9月の朝
ムクゲと高砂芙蓉と門扉の右手に
サルスベリの咲くアプローチ
この夏はパリオリンピックがありました。セーヌ川での開会式には目を見張りましたね。小さなボートに乗った国や、大きな船に多数の国々が同乗しているのも良かったです。黒とピンクのガガ。ライブでは寝てしまって見ることができなかったセリーヌ・ディオン。エッフェル塔で歌った「愛の賛歌」、雨に濡れるピアノの横でシルバーのドレスも美しかったです。連日、各種競技に声援を送り、その間だけ暑さも消えました。日々努力を続けてきた選手たちに惜しみない拍手を送る日々でもありました。