横長の広いお庭も素敵です
☆☆ カトリーヌ邸ではまだ残るバッグなどのショップ時代の
コレクションもSALE!してくださいました。
2025 初夏の旅 Ⅰ パリ
カトリーヌさんとの出会いは「セゾン・ド・ノンノ」という雑誌のグラビアで紹介されているのを見て、マレ地区にあるお店「ア・ラ・ボンヌ・ルノメ」を訪れたのが最初です。シシール通りに面して木調の手作り感あるお店は、当時日本でもブームとなっていたパッチワークのお店でしたが、使われている木綿はモノトーンが多く、そこにフランスらしさが加味されて、大好きになるものばかりでした。丸ヨークのワンピースや縦に柄をパッチワークした大きなトートバッグ、リボンをストライプに繋いだ筒形バッグなど、たくさん抱えてレジに行くと、ここにサインをして、とアドレス帳を出されました。
その年の冬、思いがけなくパリから航空便。中にはNOELと ’82がスタンプされた三つの茶系のリボンが重ねられた手作りのクリスマスカードが入っていました。遠い日本へも送ってくださったことに驚き、ますますファンになります。その後、パリへ行くたびに寄っているうちに友情が深まったのです。
私とは三歳ちがいですが、いつもカトリーヌさんの方がお姉さんと思うほどしっかりとしていて、シシール通りから角を曲がってビエイユ・ド・タンプル通りのおしゃれな一角に転居され、半地下にアトリエを持ち、中庭のような広場の向かいに面した建物の二階にも広いアトリエを持ち、大勢のスタッフをまとめながら山積みの反物に囲まれていて、いつもエネルギッシュなカトリーヌさんには敬服していました。
クローズ後は長年蒐集されてきた布地やバッグ類、アクセサリーについて旅をしながら調査をし、民俗学者とも言える活動をされ、分厚い重いほどの書籍を出版しつづけているのです。昨年は次作「世界の絣」取材のために京都にも来られ、私の知る範囲でご案内しました。来年には刊行されるようです。昨年、もう日本にくることはない、と寂しそうにハグされましたが、今回は私もまたパリへ来ることがあるかしら、と思いながらしばしお分かれのハグが長引きました。
私の友人Rさんはパッチワークのジャケットをゲット!
ブルー系の布のパッチワークが唯一無二の存在感
5月26日 18:55 企画を始めてから10ヶ月近く、早く来ないかと指折り数えていた旅が始まります。QRカタール航空803便は、サンセットが美しい関西空港を離陸。偏西風に逆らって11時間10分の長旅です。参加者は私を入れて14名+添乗員。出発ロビーの片隅で出発のご挨拶をしましたが、初めてお目にかかる方が3名いらして、アンジュの生徒さんや同窓生とその友人、ご家族などの編成によるチームアンジュです。
産油国のカタールは、燃油サーチャージが掛からず、近年人気のエアーライン。私も昨年のパリ旅につづき2度目となります。韓国・中国・インド・パキスタンなどの上空を飛んで、アラビア半島におよそ半日後に着陸。日本時間は忘れて現地は真夜中、ドーハのハマド国際空港周辺は漆黒の闇の中で眠らないのでしょうか、キラキラ宝石のように輝いています。パリへの乗り継ぎに空港内を歩き、再び荷物検査を経て到着から1時間半後、QR041便は北へ向かって離陸。アラビア半島を北上し、トルコ・ブルガリア・ハンガリー・ドイツを経て6時間50分後、27日朝7:25 1時間時差のあるパリ シャルル・ド・ゴール空港にランディング。
15区にあるカトリーヌ邸
数々の雑誌に取り上げられる
パリでもとびきりオシャレなインテリア!!
カトリーヌさんの仕事場にある棚には、もう10年も前から
私が送った茶封筒が飾られていて、年々その上に
ピンナップが増えていますが、筆ペンのカリグラフィと切手が
気に入られているのでしょう。
サンセットが美しい!
カトリーヌさんのご近所のアパルトマン
パッシーのスーパー前にある花やさん
ワンピースを来てお散歩のKさん
PASSY
左にあるフランボワーズの
カップケーキをチョイス。
美味しかった!!
古き佳き時代のパリが残る
ガラスの天井のパッサージュ。
床のモザイクタイルも美しい
「ジュフロワ」。
通りの向かいにもパッサージュ
「パノラマ」がありました。
のんびりとした昼下がり
八百屋さんで
白くて太いアスパラ
トロカデロ広場
昨年来「エッフエル姉さん」で
有名になりました。
凱旋門 この日は三色旗が風になびいて
シャルル・ド・ゴール空港第一ターミナルの地下通路
キッチンでのカトリーヌさん
昨年も同じ第一ターミナルでしたが、50年近く前から使われている懐かしいターミナル。昨夏のパリオリンピックのために改装されておしゃれになりながら、丸い構造の真ん中が吹き抜けで、動くベルトが上下する様子は変わりません。お迎えのバスに乗り、いよいよパリです。酷い渋滞にも遭わず、蚤の市のあるクリニャンクールから右まわりでポルト・マイヨーを経てセーヌ川に沿ってまずは15区にある、わが友人カトリーヌさんのお宅へ。
今回のツアーを考え始めたとき、前回モロッコの帰りには里美さんのお宅に寄せていただいたので、カトリーヌさんにお宅訪問を打診すると、「どうぞ!」と快諾を得て実行の日です。実は私が出会った43年前は、パリ郊外のシャンピニーというマルヌ河畔の趣のある一軒家に暮らされていました。1986年にひと夏の家交換を提案されて過ごした家です。その後バスチーユ広場に近い古いアパルトマンの5階、グルニエと呼ばれる最上階に住まわれたのち、私の知っているカトリーヌ邸の三軒目となります。終の棲家でしょうか。
他に類を見ませんが、このたびパリのガイドさんは「26年パリに住んでいるけど、このようなお宅は初めて!」と言われました。
アパルトマン1階の庭に面した3室をひとつの空間にして解放感にあふれ、世界を旅してコレクションした品々と自らデザインしたクッションなどが混在し、独特の雰囲気を醸し出しています。いつもは必ずご一緒の夫イブさんはお仕事で珍しくお留守。おひとりでお茶とこの朝、近くで買ってきたという美味しいアップルパイで、私たちをもてなしてくださいました。
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最年少の参加者 まだ大学院生のKさんは
叔母である私のアシスタントに薦められて
むらさき系のワンピース!その後も旅のシーンで
良く着られていました。、
リビングにて