31日(土)、この日はフィンランドのというより北欧を代表する建築家アルヴァ・アアルトの自邸を見学。20世紀に最も影響力を持った建築家として知られています。建築はもとより、家具・照明・日用品など、自然素材を活用した有機的なデザインで有名です。
ヘルシンキの郊外ともいえる住宅街に溶け込むように建つシンプルな外観。室内も居心地よさげ、日本に興味を持っていたとのことで、すだれ風のブラインドも・・・。
このたびのツアーではアンジュの生徒以外にも私の友人姉妹や知人なども多数参加されていて、そのひとりアシスタントの姪ごさんは現役の大学院生。それも建築専攻ですから、企画に組入れて良かったです。とても感激された様子で、Kさんは最終日に郊外にあるアアルト大学のキャンパスへ出かけたほどです。後日、留学も考え始めたという言葉を知って、若いころ建築家になりたかった私は、羨ましく嬉しい思いがありました。

パリ7:05発→(1時間の時差あり)ヘルシンキ11:40着。このあと市内のホテルに向かいながら、マリメッコの本社内にあるアウトレットに立ち寄るのですが、最初のフライト時間では 不可能であった社員食堂でのランチが可能!!数年前に行ったときは、その発想がなくスルーしていて、今度こそと思ったのですが、ランチタイムは14時まで、また土・日はお休みということで、すっかり諦めていたのです。ところが早起きは三文の徳、と言われるように、私たちはストのおかげで「マリメッコでランチ」が実現、夢のようです。
ヘルシンキも空は晴れ上がり爽やか。アウトレットでのお買いものタイムも楽しく、社員食堂でのランチタイムも美味しくおしゃれ。社員さんたちの着ているマリメッコ柄のTシャツやワンピースもステキ!大好きなペーパーナプキンも「自由にお取りください」とさりげなく置かれていますし、お皿やカップなどの食器もマリメッコ!窓の外の白樺が風にそよぐ初夏のヘルシンキです。

8日間の初夏の旅、早くご報告をと思って最後は盛りだくさん。
しかし旅はエネルギーの源と思っていますが、今回もたっぷり補給ができました。京都は40℃近い毎日ですが、北欧の爽やかな空気感を思い出しながら頑張っています。

今夏も熱暑のようです。無理をせず身体を休めながら過ごしましょう。
どうぞお元気で。   asako 2025・7・26

パリからヘルシンキへ向かう
フィンエアーのコックピット

離陸時にはもちろんクローズ

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社員食堂にて

マリメッコ本社一階左手に
アウトレットの入口

初夏の旅 Ⅳ
 ヘルシンキ

ヒエタラハテイのフリーマーケット

大聖堂前の大通り、左手にレストラン・サボッタ

31日は卒業式の日。アアルト邸へ行く途中で見かける女学生は皆結婚式におよばれ?かと思うほどの華やいだワンピース姿。次の日から夏休みもあって皆さん晴れやか!受験がないから塾が無い、という幸せ、8年連続幸福度NO1という国情は素晴らしいですね。

アアルトのデス

ヘルシンキ市立図書館
      Oodi

Oodiの西側外観

朝のトラムやバス

6月1日(日)、最終日ですが出発は午後遅くなので、モーニングのあと10時にチェックアウトをして14時まで自由行動。前日の夕刻、ガイドさんから駅でトラムの乗り放題チケットの買い方を教えてもらいゲットしましたからラクラク散歩に解散!出発!私はまた数人の方々とトラムの6番に乗って、土・日開催のマルシェに出かけます。ガイドブックで調べておいたヒエタラハテイ。広場一体に掘り出しものが溢れていそうな予感。ありました!まずは見たことのない幾何柄ふうの優しい配色で作られたリバテイブラウスをゲット。どこもとても品格のある屋台です。初老の紳士の台には、なんとマリメッコの折り畳み傘!アウトレットでも買ったけれど、ここにあるちょっと前のシンプル柄がイイ。お値段は?「50ユーロ」、少し思案していたら「25ユーロでいいよ」。まァありがとう、とゲット。アラビア社の小ぶりのティーカップは超薄手で壊れそうなほど。見たことないけど、オールドアラビアと聞けばゲット!そして最後にふと見た台でムーミン柄のトートバッグ。クリスマス柄で、これも見たことがありません。3ユーロの表示のままでゲット。青空のもと、繰り広げられるレベルの高い蚤の市でした。ご一緒した方たちもそれぞれ何かに出会えたようです。
トラムひと駅分歩いて(100mもない)、老舗のカフェレストラン「エクベルク」でランチ、といってもモーニングでしっかりいただいているので、お別れシナモンロール。トラムの駅の前で木陰にある外のテーブル席に座って、行きかう人々と一緒に日曜日のランチタイムを過ごしました。3番でぐるっと海岸通りに沿い、港で下車。中央が公園になっている幅広いエスプラナーデ通りのゆるい坂道を上がり、アアルトのカフェのあるアカデミア書店に寄ってからホテルに戻りました。
小休止のあと、14時にホテルを出て、17:05バンター空港からQR612便はドーハに向かい23:50着。ドーハでQR802便に乗り換え6月2日17:25に関空に無事着陸いたしました。

マリメッコ柄のフィンエアー

トラムの駅で・・・

カフェ エクベルクのテラス席から見上げた
初夏の空!

庭の見える窓辺

さあ憧れのポルボーへ向かいましょう。北へ50kmの元関所だったという川べりの古い街。初めての訪問となります。同行してくれている現地在住のガイドさんは、何ごとも心強い味方です。ランチは教えてもらったパン屋さんのカフェでシナモンロール!美味しい!!
ここは軽井沢?と思うほど、いえそれ以上、小さな木造のお店がぎっしり並んでいて、アンチックや雑貨、ファッション、それにカフェレストランやチョコレートショップなどがいっぱい。きっと夏が終わったら静かな街になることだと思いますが、ヘルシンキのベットタウンとして人気があるという情報も納得のロケーションでした。帰り道、バスの運転手さんは、気を効かせてくれて、行きとは違う田舎道をドライブ。その緑に包まれた幸せな初夏の風景が心に残りました。

川べりの元倉庫群。右手の高台の大屋根は教会

ホテルに戻りくつろいでから、この夜はラストデイナーですから、ちょっとオシャレをして出かけます。大聖堂の前にあるレストラン「サボッタ」。私がブログで見つけて予約をしていただきました。人気店らしく満席で、美味しく、お皿も美しく盛り付けもステキ!そしてデザートにラウンドのケーキが登場!
この旅の期間中、お誕生日を迎える方が二名いらっしゃると、U氏から相談を受けたとき、ではケーキをラウンドにしてもらいましょう、と提案しました。それが思った以上の素晴らしさ、全員が知らされていなかったものですから、ご本人たちを含めて「ワアァー」と歓声があがりました。おめでとうございます。想い出に残るバースデーとなったようです。

カンピ礼拝堂とカンピ広場

北欧の好きな私は30代の終わりごろから6・7回来ているヘルシンキ。皆さんをカンピ礼拝堂のある広場にゆるゆる散歩をしながらご案内。礼拝堂はもうクローズしていましたが、特徴ある木造のシンプルな設計は秀逸です。軽い夕食がてら「スト回避に乾杯しましょう」と、U氏を誘い出して、白夜の広場にオープンしているカフェレストランで盛り上がりました。

ポルボーの高台にある教会

バースデーケーキには中央に生花
二本の短い紫いろのキャンドルがオシャレ

これは国会議事堂ではありません。

朝の散歩途中で・・・

ホテル近くの植物園

アルヴァ・アアルトの自

マロニエの大木
花盛り

5月30日(金)朝 3:00 モーニングコール、4:00ロビー、4:20出発。なんて早いスケジュールでしょう。実は当初のホテル発は6:45でした。さかのぼること初日の関空ロビー。集合場所のカウンターに着いたとたん、添乗員のU氏から告げられたのは「先生、30日ヘルシンキがストライキと言っている」。ガーン、どうしましょう。パリのあとのヘルシンキも皆さん楽しみにしていて私ももちろん!まだその後の予定が決定したわけでなく、どなたにもナイショにしていて、フライト中もパリに着いてからも・・・。里美さんに会ったときには、さすがにそっと告白して、「もしかしてヘルシンキに行けなかったら、里美さんのアパルトマンを訪問させていただける?」と聞きました。「もちろんいいわよ」と言ってくださいましたが、ハラハラの日々。U氏がスマホで日本とやりとりしている様子を、祈るような気持ちで見ていました。
29日のジベルニーに行く前だったでしょうか。「先生、飛行機取れた!」と聞かされたのは・・・。空港の手荷物係のストで、それも時間が決まっていて、早い便なら行けるとのこと。安堵感はMAX。朝一番の便?もちろんOK!それで3時にモーニングーコールとなりました。どなたも異存はなく、早朝のロビーに粛々と集まってくださいました。

ヘルシンキ駅近くの☆☆☆☆ラディソン系ホテルで小休止してから各自自由行動。私は数人の方々と中央駅を通り抜けて、市立図書館Oodiへ。外観はゆるーくカーブしていて、3階建てながら木材が豊富に使われた傾斜のある不思議な空間です。見たとたんこの図書館のファンになりました。3階までエスカレーターで上がると、広々として明るい空間は書棚も低く、さまざまなスタイルの椅子が一見無造作のように配置され、皆さんくつろいで本を読んでいます。
ガラス張りになった西側の開放部には見晴らしの良いテラスが伸びていて、カフェもあります。帰国してから館内でいただいた英語のカタログを読んでくださった方が、「これはスゴイ、テラスから見えるガッシリした建造物は国会議事堂で、国民がいつもあなた方(議員さん)を見守っています。という、メッセージ」とのこと。素晴らしい発想ですね。下の階に下りると、そこはクリエイティブルーム。テーブルの上に見たことのないミシンが4台並んでいます。同行のSさんによれば一台10万はするという高価なものとのこと。糸巻が4っつも上に並んでいて時間制でしょうか、4人の方が並んで、リフォームや何やらミシンで創作されています。近くの腰掛フロアで手仕事をされている方がいます。「何を作っているの?」と尋ねると、ウェデイングのベールとのこと。「ライネン、ケッコンシマス」と日本語で返ってきてビックリ。TVで良く聞かれるアニメファンのようです。聞かなければ分からないエピソードでした。もちろん他のワークスペースもあり、3Dプリンターなども置かれていました。駅近くにこのような公共の場があること自体羨望ですね。